芸能人を次々“再生”、『ワイドナショー』のすごさの画像
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 不倫、暴力沙汰、離婚……昨今、さまざまな芸能人の不祥事が話題になっているが、そこからの再起に一役も二役も買っている番組がある。その筆頭株が、ダウンタウンの松本人志(54)がMCを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)だ。

 番組は、今まで何人もの芸能人に再起するきっかけを与えており、2013年に泥酔状態でタクシー運転手に暴行した容疑で逮捕された、元サッカー選手の前園真聖(44)は、14年にゲスト出演した際、松本に飲酒ネタをさんざんイジられたあと、同番組のレギュラーに抜てきされた。その後、バーテンダー姿で所在なさ気に立っている姿がウケて、現在バラエティ番組で数本のレギュラーを持つようになった。

 他にも5股不倫が週刊誌で報道されて離婚となった、乙武洋匡(41)は、松本が乙武の自宅に出向いて激励のメッセージを送るなどの扱いを受け、その後ツイッターを再開。今やすっかり復活をはたした。

 そして、話題となったのがベッキー(33)と“ゲスの極み乙女。”のボーカル、川谷絵音(28)の出演だろう。ベッキーは16年1月に不倫騒動を起こした後、同年5月の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で約4か月ぶりにVTR出演したが、本格復帰となったのは同年10月放送の『ワイドナショー』だった。

 このとき、松本は川谷との不倫騒動に触れつつ「ここからベッキーは何を武器としていくのか。(中略)急に変わった感じはクソ寒い。ちょっとずつ、うまくマイナーチェンジというか」と真剣な励ましの言葉を贈っている。

 また川谷も謹慎後10か月ぶりの地上波出演に『ワイドナショー』をチョイス。カメラの前で当時の胸の内を語ったが、このときも松本は「ゲスが来たぞー!」「その椅子にベッキーも座ってたで」「ベッキーって言ったぞー!」と、明るくイジって現場の雰囲気を柔らかくし、川谷の緊張をほぐすことに成功。川谷の口から本音トークを引き出し、結果的に視聴者からの川谷の好感度を上げる結果に導いていた。

 一方、高視聴率を誇った『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)も“人生で盛大にしくじった有名人から失敗回避法を学ぶ”というテーマの元、さまざまな芸能人が過去の失敗を語った。木曜日深夜枠からスタートし、月曜日のゴールデンタイム、さらに日曜日のゴールデンタイムへと移動。浅田舞(29)、堀江貴文(44)、辺見マリ(67)などが出演し、ときに大きな話題を呼んだ。

 しかし『しくじり先生』での告白は、話題にはなるものの、いまいちその後の復活にはつながらなかった。オリエンタルラジオの中田敦彦(35)による『しくじり偉人伝』など別企画も放送したが、出演者の確保に苦労したのか、番組は17年9月でレギュラー放送が終了。今後は、単発の特番として放送される予定だという。

「不祥事を起こした芸能人にとって『しくじり先生』より『ワイドナショー』への出演のほうが効果的なのは、ダウンタウン松本人志さんの、芸能人としての“格”によるところが大きいでしょう。松本さんが、本人に直接ツッコミを入れることで、ある程度の“みそぎ”になるんです」(放送作家)

 芸能人の“再生工場”としての役割は、『ワイドナショー』に軍配が上がった!?

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