以前は、天皇賞・秋からマイルCSというローテーションの馬は絶対に買いで、ステップレースであるスワンSからの距離延長組は、買えないパターンだった。同レース組は今でも積極的にオススメとまでは言えないのだが、「距離延長」「前走もマイル」「距離短縮」の3区分にした場合、過去10年の複勝率は距離延長組が高くなっている。過去10年で2009年を除く9回は、この組が1頭は馬券に絡んでおり、「距離短縮組を重視しすぎて距離延長組が買い目に入らない」という事態は避けたい。

■前走人気と前走着順は参考にできる

 前走距離以外に予想の目安となるのが“前走人気”。前走がG1の天皇賞・秋であっても、G3の富士Sであっても同等に扱って前走人気を見るというのは変な話だが、過去10年、前走オープンで1番人気だった馬のマイルCSでの複勝率は30.4%で、2番人気も同じ数字となっている。前走オープンの1着馬はこれより高いが、2着馬は20.0%なので、前走人気と前走着順は同様に参考にできると言ってもいいだろう。今回の人気に影響しやすいのは前走着順のほうなので、前走人気を参照することには配当を追求するといううえでの意味もある。

 逆に、「前走人気薄で好走」というのは、危険な人気馬になりやすい。前走6番人気以下で5着以内という馬は、過去10年の成績が[0・0・2・27]。今回、人気が上昇することを考えると、さらに手は出しづらくなる。

■レッドファルクス、エアスピネルが馬券の中心

 ここでは◎レッドファルクス、○エアスピネルと、前走1番人気の1着馬を馬券の中心とする。前者は京都なら安田記念以上に距離をこなせるだろう。後者は相手なりに走るので、ここでも馬券圏内が望める。

●G1天皇賞・秋で無理をしなかったサトノアラジン

 ▲ペルシアンナイトは、前走では一気の距離短縮だったし、馬場が合わなかった可能性もある。★サトノアラジンは天皇賞・秋で何もできずに最下位だったが、後々のことを考えて無理はしなかったようにも見えた(上がり3Fが45.8秒)。良馬場に戻れば結果も違ってくる。

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