アウォーディーが巻き返す。5歳秋にダート路線へ。6連勝でJBCクラシック(G1)も制した。V7を狙ったのが昨年のチャンピオンズC。中団から乱ペースをうまくさばいてラスト1Fで先頭に立ったが、ゴール前で気を抜く癖を出し、そこをサウンドトゥルーの急襲に遭った。着差は同タイムのクビ。レースの内容は負けてなお強しだった。

■ドバイ遠征の影響もあったが…

 今年は3戦して5、3、4着。本来の実力が出せていないが、ドバイ遠征の影響が少なからずあった。前2走が、いずれも3~4か月間隔の出走だったように、体調が本調子ではなかったようだ。

 今回は違う。レース後の回復が早く、初時計はレース9日後の11月12日。その3日後にはCWで6Fからの追い切り。これは同じローテだった昨年より1週間も早い、長め追いだ。攻め込めるのは、もちろん体調が整ってきた証拠。脚さばきにも、いい頃の軽さが戻っている。もとより芝時代から左回りを得意にするサウスポー。今回は一変を期待していい。

■G3みやこステークスを圧勝したテイエムジンソクが対抗

 ○はテイエムジンソク。5月に復帰して以降、別馬のように強くなった。夏の北海道シリーズで連勝を3に伸ばし、エルムSで僅差の2着。一息入れた前走のみやこSで初重賞Vだ。特に、前走は4角早めのスパートから2馬身半差の楽勝。勢いをさらに強めているだけに怖い伏兵馬だ。

●ケイティブレイブに展開の利

 ▲ケイティブレイブは展開利を買った。理想はハナが陣営の一致した見方であり、それがかなう今回の組み合わせだ。2週前時点で、すでに坂路で3本の時計。前走以上の状態で臨める。

 連覇を狙うサウンドトゥルーが★。評価を落としたのは、昨年ほど前半、中盤のペースが上がらないから。強靭な末脚の持ち主だが、今年は届かない可能性がある。あと、△はムラ馬だが底力があるアポロケンタッキー、力をつけているロンドンタウン、ゴールドドリームにも注意がいる。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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