今週は「週刊大衆」誌面上での本誌予想がないので、気楽に軽～いタッチで書きたいと思います。予想は真剣ですけどね！ 登録馬の２３頭のうち１１頭が社台ファーム＆ノーザンファーム生産馬。予想するうえで、ここを避けては通れないでしょう。
■スター誕生の予感
◎は社台ファームのロックディスタウン。この馬がデビューした８月６日、私は小倉競馬場にいました。前日に鰻を食べてスタミナをモリモリつけて１レース目から小倉競馬を楽しんでいたのですが、どうしても新潟５Ｒが見たくて、席を離れました。お目当てはロックディスタウン……ではなくて、シャルドネゴールド。レースは、シャルドネゴールドが早め先頭に立ち、この馬の単勝馬券を持っていた私は「そのまま！」と叫んでいたのですが、外からもの凄い脚で差し切った馬がいました。それが、ロックディスタウンです。上がり３Ｆは新潟競馬場といえども驚愕の３２.５。レース後に「これは来年のオークス馬だな」と、馬券を外したことよりも、スター候補が生まれたことの喜びが勝っていたような気がします。
●Ｇ３札幌２歳ステークスで新たな引き出し
２戦目は重賞の札幌２歳Ｓ。このレースは新馬戦から一転、３角から徐々に進出して力でねじ伏せました。そこまで派手なレースではありませんでしたが、新たな引き出しを見せたことが最大の収穫。合コンでたとえるなら、最初の自己紹介でドッカ～ンと笑わせたあと、２次会のカラオケで名曲を見事に歌い上げたようなものでしょうか。ちなみに、先日３年ぶりに一緒に合コンした旧友は、相変わらず下ネタの引き出ししかありませんでした。それはともかく、違う一面を見せたロックディスタウンには、今のところ心配するところがありません。
■調教動くラッキーライラック
○はラッキーライラック。こちらはノーザンファーム育成馬です。とにかく調教が動く動く。搭載しているエンジンは相当な感じがします。鞍上のＧＯが出たら、はち切れんばかりのダイナミックな走り。着差以上に強いレースを見せています。騎手は石橋脩騎手。外国人ジョッキーの活躍が目立ちますが、チャンピオンズＣでは２着に古川騎手がきたように、“いぶし銀”にも頑張ってもらいたいです。負けると乗り替わりになってしまいそうですしね……。オルフェーヴル産駒２頭が本命、対抗になってしまったことが少し不安ではありますが。
■「Ｍ-１グランプリ」でさや香が優勝したら決まりだったかも!?
▲と★は先行馬から。▲はリリーノーブル。前走の白菊賞では先行してレースを進め、直線でスッと抜け出し、センスの高さを見せつけました。おそらく今のところパンチ力はないものの、きっちりとヒットを打てるタイプでしょう。この馬はルーラーシップ産駒。他の活躍馬に皐月賞３着だったダンビュライトなどいますが、先行して粘るレースがルーラーシップの子どもたちには合っていそう。勝ちきるまではいかなくても、しっかりと着を拾ってくれるのではないでしょうか。
●人気薄の逃げ馬は買い
★にはサヤカチャンを抜擢。「Ｍ-１グランプリ」でさや香が優勝したら、この馬で決まりだったんでしょうけどね（笑）。名前ばかりが先行していますが、このサヤカチャンも波乱を呼ぶ存在になりそうです。今回と同じ舞台（阪神１６００メートル）だった３走前の未勝利戦が、逃げ切っての１着。２着が、もし阪神ＪＦに出走していたら人気の一角であったろうシグナライズだっただけに、その価値はさらに上がります。前走もラッキーライラックの２着。東京→阪神替わりで条件好転するのに、再び人気がなければ再度狙わなきゃダメでしょう！ 人気薄の逃げ馬は買う。もう機械的に買っても良いくらいです。いずれ、カレンチャン産駒とサヤカチャンが交配したら、その子どもは母サヤカチャン、父母カレンチャンになるんですね。
以下、抽選が通った際の注目馬は、△ソシアルクラブ。今年の夏、ノーザンファームの厩舎長が「ソシアルクラブは思ったとおりの成長をしてくれている」と言っていた馬。粗削りながら、素質はもしかしたらメンバー１かも……。出走してきたら買い目に入れざるを得ないでしょう。
馬券は◎-○、▲の馬単。人気になることが予想されるので○-◎の馬単も。★から馬連、ワイドも買ってみたいと思います。
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