【週刊大衆連動】4コマ漫画『ボートレース訓練生・美波』第3話こぼれ話の画像
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 ボートレーサー養成所とは文字通り、これからプロのボートレーサーになるための養成機関である。簡単に言えば、社会に出る前の専門学校のようなものだ。

 昨今の専門学校は、思っていた以上にお金がかかる。下手をすれば、私立大学の学費よりも高いところもあるほどだ。入学金や月々の学費に加え、さらに追い打ちをかけるのが教材費。これが高い。しかも、学校から指定された教材を買わなければならないので、代用品というわけにはいかない。泣く泣く何十万円もする教材を申し込む。子供の将来のためとはいえ、親にとっては頭の痛い問題である。

 これで、姉弟がきちんと勉強してくれれば良いのだが、親の心子知らずで遊んでばかりいる。なかには「授業についていけないから辞める」などという親不孝まで出る始末。ガックリである。

■プロのボートレーサーになるまでにかかる費用

 前置きが長くなったが、そんな思いをしたくない親御さんに福音をもたらしているのが、冒頭に触れた「ボートレーサー養成所」なのである。まず、ボートレーサー養成所の入所費用、生活費は基本的に「タダ」。しかも、しっかり三食ついて専門的な技術も学べて、寝るところまで用意してくれて「0円」なのだ。もちろん、教材費も一切、かからない。

 そればかりではない。自堕落な姉弟たちに教官たちがしっかり生活指導までしてくれるのだ。養成所を修了した息子や娘を見た親たちは一様に驚く。「ウチの子、こんなに礼儀正しい子だったっけ」

 わずか一年で、見違えるような、頼もしい若者に成長している。そんな我が子を見て、涙を流す親も少なくない。本来、お金を払ってでもお願いしたいところだが、くどいようだが、「タダ」なのだ。

 実は、平成28年までは、訓練生一人当たり、一律120万円の負担があった。 要は月10万円ということなのだが、それでも安い。平成29年より、全額免除にした理由は、より多くの若者たちにボートレーサーへの門戸を開くことにある。

 関係者によると、ボートレーサー養成所で一人の訓練生を育てるのに施設費や教材など諸々含めて、概算で1000万円はかかると言われている。そう考えれば、漫画中の美波のように「1000万円をもらっているのと同じこと」と考えたとしても、あながち間違いではない。

■年収1億円プレーヤーになるのも夢ではない

 ちなみに修了後、プロのレーサーになれば、平均年収は1600万円! この年収は日本人の年収のトップ3%以内の金額に匹敵する。

 さらに、SGクラスのレーサーになれば年収1億、2億も決して夢ではない。つまり、何の変哲もない自分の息子や娘たちが、1億円プレーヤーになれる可能性があるわけだ。高いお金を払っても将来、億を稼げる可能性に疑問符が残る技術専門学校とは、えらい違いだ。

 ゆえに、ボートレーサー養成所は競争率も半端ない。現役で、一発で受かる人間はラッキー。なかには一浪、二浪する受験生もいるほどだ。それでも姉弟の将来と、親のフトコロ事情を考えれば、1年、2年の浪人なんて、たいしたことではないのかも。

 職業、ボートレーサー。興味のある方は以下のアドレスを覗いてみてはいかがだろうか。https://boatrace.jp

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