「好きな寿司ネタ」ランキング! 2位はサーモン、1位は何?の画像
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 お寿司といえば、日本が世界に誇る伝統的な食べ物。1000年以上の歴史があり、奈良時代にはすでに食べられていたとか。今主流になっている握り寿司(江戸前寿司)が生まれたのは江戸時代で、当時はファストフードのような感覚で、庶民が気軽に食べていたようだ。手巻き、押し寿司、ちらし寿司とバラエティも豊富で、高級店もあれば回転寿司チェーンや持ち帰り、宅配など、さまざまなスタイルで楽しめるお寿司は、日本のみならず今や世界中で愛されている。

 そんなお寿司だが、やはり王道といえば“握り寿司”。ネタの種類も多く、老若男女から大人気だが、どんなネタが好きなのかは千差万別。そこで今回、全国の20~80代の男女、計200名に「好きな寿司ネタ」についてリサーチした。はたして1位に輝いたネタは何だろうか。さっそくランキングを見ていこう。

 第5位(5.5%)にランクインしたのは高級ネタの「ウニ」。ウニといえば、あのトゲだらけの姿からは想像できない甘くトロっとした味わいなのだが、食べているあの部分は、実は身ではなく、生殖腺だとか。ウニの産卵期は夏から秋にかけてなので、その頃が旬になる。ウニはその種類も多く、世界に800種ほどいるが、食用にできるのはそう多くない。さっぱりした味わいのムラサキウニ、ポピュラーなバフンウニ、味わいの強いアカウニなどがある。ビタミンAやビタミンB1、B2が含まれ、亜鉛も豊富。ウニはおいしいだけでなく、栄養面でも優れている。

 第4位(7.5%)には「えび」がランクイン。ボタンエビや甘えび、クルマエビなど、寿司で扱う種類はたくさんあり、それぞれに特徴がある。食べ方も蒸しと生食があり、どちらも人気だ。冬は卵を産まないため栄養が身に行き渡るので、寒い時期のものが好まれている。

 ちなみに、江戸前寿司で鉄板ネタのシャコは、見た目こそえびに似ているが、生物学的には類縁関係は遠い。こちらは産卵を開始する夏頃が旬なのだが、高タンパクで低脂肪な上、低カロリーなので、実はえびよりもヘルシーだ。

 ここからはベストスリー。第3位(10%)は、マグロの赤身。言わずもがな、握り寿司の王者で、これを売りにしているお店も少なくない。世界中で捕獲されるマグロの多くは日本に輸入されていて、ここからもマグロの人気ぶりが分かる。年間を通じて世界中で漁が行われているので明確な旬はないが、日本近海では、比較的寒い時期のほうが脂が乗るために好まれるようだ。

 マグロの種類はたくさんあり、最高級ネタとして知られる本マグロ、脂身が濃厚なインドマグロ、さっぱりした赤身が特徴のキハダマグロなどがある。ビタミンB群が豊富な上、アンチエイジングに効果が期待できるナイアシンも含まれ、血液サラサラ効果として有名なDHAやEPAもふんだん。そのまま食べてもいいが、漬けマグロも人気がある。

 第2位(11%)に選ばれたのは、サーモンだった。食べられるようになったのは、ここ20年ぐらいのことだが、今では寿司ネタとしておなじみ。脂の乗りや身のうまさで大人気だ。はるか昔は寄生虫の問題で寿司ネタとして扱われなかったが、冷凍技術の発達で生食が可能になり、ポピュラーになった。

 なお、寿司ネタとして使うのは、どちらかというと海外で捕獲される“サーモン”が多い。各地域で寒い時期に獲られたものは脂が乗っていて旬とされる。ちなみに、リーズナブルなお店を中心に扱われているトラウトサーモンは、正確にはサケではなくマスの仲間。海外で養殖されているので比較的安く手に入り、我々も気軽に口にできるのだ。

 そして第1位(11.5%)に輝いたのはマグロのトロ(中トロ、大トロ)だった。第2位のサーモンも含めて、多くの日本人は、脂の乗ったネタが好きだと分かる結果となった。大トロは濃厚な甘みとうまさがあり、まさにキングオブ寿司! 傷みが早いので、昔は生食が避けられていたが、冷蔵技術の進化により、寿司のトップランナーとなった。サーモンと同じく、現在、さまざまな寿司ネタを楽しめるのは、技術の進化が大きく影響しているのだ。

 以上が寿司ネタの人気ベスト5。なお、ウニやマグロ、トロは50代から人気が高く、20代以下の若者はサーモンを選ぶ人が多かった。世代によって、好むネタにも違いがあるようだ。なお、次点としてはアワビやアナゴ、ミル貝も挙がっていた。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ
http://www.voicenote.jp/

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