昨年12月に赤ちゃんパンダのシャンシャンがお披露目され、話題になっている。上野動物園のパンダたちを紹介しよう。
東京・上野動物園で誕生した、赤ちゃんパンダの「シャンシャン」(香香)が2017年12月19日より一般公開され、大フィーバーを巻き起こしている。同年6月に生まれたジャイアントパンダのシャンシャンは、2011年に中国よりやってきたリーリー(力力)とシンシン(真真)の間に生まれ、公開日までに人間に慣れたり、カメラに映ることを体験したりとアイドルパンダになるためのさまざまなトレーニングを積んできたという。
一般公開日には抽選で選ばれた1400人が、シャンシャンが木に登る様子などを見て、その元気な姿に歓声を上げていた。1月末までは、このように抽選により1日400組で最大2000人、観覧時間は1分という「限定公開」になる。
12月18日には、ひと足先に関係者のみの「公開を祝う会」が開催されており、ここには東京都知事の小池百合子氏も登場。「かわいいの一言です。元気な姿を見せてくれました。これから成長を見守り、皆さんでかわいがってほしいですね」と思わず笑みをこぼしながら話していた。
観覧の抽選は今後も倍率がかなり高いという。しかし、応募チャンスは誰にでもあるので、ぜひ挑戦して、シャンシャンの愛らしい姿を一目見て癒されてほしい。2018年はパンダブームが再来しそうな予感だ。
シャンシャン(香香)●メス
2017年6月に誕生したシャンシャンは、上野動物園で飼育してきたジャイアントパンダの歴史の中で、自然交配で、かつ順調に成長している、初めてのパンダ。名前は32万通を超える応募の中から決定したという。その名前の「香」は花開く明るいイメージからつけられたというように、元気いっぱいな性格のようだ。
シンシン(真真)●メス
2005年7月3日、臥龍保護センター生まれ。体重:およそ120キロ。シャンシャンのお母さん。食いしん坊な性格で飼育員が餌を持ってくるとすぐわかるんだとか。シャンシャンを生んだ現在、病気もなく元気な様子で過ごしているという。
リーリー(力力)●オス
2005年8月16日、臥龍保護センター生まれ。体重:およそ135キロ。シャンシャンのお父さんであるリーリー。2011年2月21日に日本にシンシンとともに来日。おっとりした性格だが、たまにおっちょこちょいな部分もあるという。2012年からシンシンとの子作りのために積極的な筋トレに励んでいたという。
上野動物園初めてのパンダ・ランランとカンカン
日本に初めてきたジャイアントパンダといえば「ランラン」と「カンカン」だ。日中国交正常化により中国より贈呈されて、72年11月5日に上野動物園にて初公開された。1日で約6万人が上野動物園を訪れ、当時大ブームを起こした。