今年のシルクロードSはセイウンコウセイが出走を予定しており、一方で近走好調の馬や、ダート短距離から転じてくる馬などもいて、にぎやかな顔ぶれになりそうだ。まずはセイウンコウセイの扱いを考えなくてはならない。昨年はこのレースに55キロで出走して2着。その後に高松宮記念を勝っているので、今回はだいぶハンデを貰うことになる。G1馬が1年以内にハンデG3に出走することはほとんど無いのだが、わずかに存在する類似事例からすると、58キロか59キロ。最近は背負う馬に甘いハンデがつくので58キロで済むかもしれない。

■実績馬が苦戦しがちなレース

 ただ、いずれにしても厳しい戦いだろう。56キロで京阪杯を負けているし、そもそもこのレースは実績馬が苦戦しがちなレースである。シルシとしては△がいっぱいというところだ。実績馬苦戦の傾向は前走クラス別成績やレース間隔別成績にも表れている。前走G1組は過去10年[1・1・0・10]、グループとしては重複するが、3か月以上の休み明けだった馬は[1・1・0・20]。こう考えると、もう1頭の実績馬、昨夏に勢いがあった△ダイアナヘイローもヒモの最後のほうで様子を見るべきということになる。

■京都芝1200メートル戦で狙うのは!?

 ではどういう馬を買うべきかというと、逆の属性で「続戦」「オープン特別~G3組」「前走好走しているわりにハンデが軽い」といった馬たちである。そう考えると◎ナックビーナスが一番買いやすい。重賞好走歴もあるし、自分で競馬を作れるタイプ。京都芝1200メートルは葵S以来となるが、その葵Sでは勝利している。ここ最近で大敗したのはダートとG1と1600メートル。芝1200メートルのG3なら当然期待できる。10月以降5戦目ではあるが、牝馬といってもガサのある馬だし、急にデキ落ちということもないだろう。

 そのナックビーナスに前走で3着と敗れた○ロードクエストには、1200メートル2戦目での前進を期待したい。中山に比べると京都のほうが器用さを要求されない面があると思うし、その意味で同距離でもコース替わりがプラスに働く可能性はある。

 あとは、展開待ちのタイプだが差し届いてきてもおかしくない▲アットザシーサイド。休み明け組ではこのコースの好走歴が豊富なのに人気になりにくい★セカンドテーブル。

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