暑中見舞いと残暑見舞いの違い、文例を分かりやすく紹介!

 日本には折に触れて相手を気遣ったり、感謝の気持ちを示したりする思いやりの伝統文化がある。今回はそんな伝統文化の1つであり、暑い盛りの夏にやり取りをする暑中見舞いを中心に、その歴史や例文、間違えやすい残暑見舞いとの違いなどを分かりやすく解説する。

■意外と知らない!? 暑中見舞いの基本と歴史

●暑中見舞いとは

「暑中見舞い」とは、暑中に普段からお世話になっている人の安否を尋ねるために訪問すること、もしくは安否を尋ねるための手紙のことをいう。一般的に暑中といえば、1年で最も暑さが厳しい夏の土用の約18日間のことを指すことが多いが、小暑からの約1か月間を指すこともある。暑中見舞いは、本来的には社交辞令的な時候のあいさつというより、相手の健康を気遣う意味合いの方が強い。「土用見舞い」や「暑中伺い」ともいう。

●暑中見舞いの歴史

 暑中見舞いの始まりは、江戸時代までさかのぼる。その頃の日本では、1年間を正月からお盆前まで、お盆から正月前までの2期に分けており、その節目に当たる年始やお盆には、普段からお世話になっている人にあいさつ回りをする習わしがあった。その習慣が明治維新後の郵便制度の発達にともなって、現在の手紙をやり取りする形に定着した。

●かもめ〜る

 郵便局で購入できる『かもめ〜る』は、暑中見舞いのやり取りに最もポピュラーなくじつき官製はがきである。正式名称は『夏のおたより郵便葉書』で、毎年6月から販売される。夏らしい切手やデザインで人気がある。

■紛らわしい! 暑中見舞いと残暑見舞い、その違いと送る時期

 暑中見舞いと混同しやすいものに「残暑見舞い」があるが、その本質は両者ともお世話になっている人の安否を伺うことにある。名称以外の違いは、相手に送る時期とそれに伴う文章である。

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