ユーミン『卒業写真』が第1位! 「好きな卒業ソング」ランキングの画像
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 世間はすっかり卒業式のシーズン。別れと新たな旅立ちは、誰もが一度は経験しているため、この時期になると感傷的な気分になる人もいるだろう。そんな感傷的な気分を、より盛り上げてくれるのが卒業ソング。そこで今回は、20~50代の男女各世代100人に「あなたが一番好きな卒業ソング」を、聞いてみた。

 まず第3位には、尾崎豊の『卒業』、柏原芳恵の『春なのに』、森山直太朗の『さくら(独唱)』、レミオロメンの『3月9日』の4曲が同率でランクイン。

『卒業』は、当時10代のカリスマとして人気だった尾崎豊の4枚目のシングルで、1985年1月に発売された。卒業式のしんみりした雰囲気とは違い、反抗的な内容の歌詞だが、逆にそれが10代だった頃の気持ちを代弁していたようで、この曲を選んだ人たちからは「アツイ!」(40代/男性)という声や、「何かじんわりくる」(20代/男性)、「しっとりした気分になる」(30代/男性)と、曲に思い入れを感じている人が多かった。現在40代ぐらいのリアルタイム世代以外に、若い世代からも支持されていた。

『春なのに』は80年代に人気を博した柏原芳恵の14枚目のシングルで、1983年1月の発売。ちなみに、作詞作曲はシンガーソングライターの中島みゆきが担当している。「学生の頃、先輩に向けて吹奏楽部で演奏した」(40代/女性)、「高校卒業前に発売された曲で、卒業によって離ればなれになる切ない想いを歌った歌詞が心に残りました」(50代/男性)など、別れを強く感じさせる切ないイメージが共感を集めた。

 一方、『さくら(独唱)』は2003年3月に発売された森山直太朗の2枚目のシングル。もともとは結婚する友人のために作られた曲のようだが、今では卒業式の定番ソングになっており、「別れの悲しみが伝わってくる」(30代/女性)、「歌詞が好き」(20代/男性)、「サビがいい」(20代/男性)という意見が見られた。この曲は、森山の名前を一躍有名にしたヒット曲だけあり、楽曲そのものへの評価も高かった。

『3月9日』は、2004年3月にリリースされたレミオロメンの3枚目のシングル。こちらももともとは結婚を祝う歌だったが、PVが卒業を想起させるものだったため、卒業ソングとしてのイメージが強いようだ。この曲を選んだ人からも「プロモーションビデオを見て良かった」(30代/女性)や、「何回も聴いて良い曲だと感じるようになった。春以外でも自宅や車の中で聴く」(30代/男性)、「歌詞もメロディも癒される」(30代/女性)など、曲の世界観が好きだという意見が多かった。

■1位と2位は全世代で定番のあの曲

 続いて第2位は、海援隊の『贈る言葉』。1979年に発売され、メンバーの武田鉄矢が主演したドラマ『3年B組金八先生』の主題歌に使われ、大ヒットし、卒業式の定番曲に。この曲を選んだ理由には、「中学生の頃ヒットしてみんな歌っていた」(50代/男性)、「好きではないですが、卒業式で歌いました」(50代/男性)、「ドラマがヒットして、よく見ていたので」(50代/女性)と、『金八先生』の影響がそのまま反映されていた。

 そして見事、第1位に輝いたのは荒井由実の『卒業写真』。1975年、松任谷由実が荒井由実として活動していた頃に発売されたアルバム『COBALT HOUR』に収録されている。歌詞では卒業した後のことを歌っており、こちらも卒業式の定番ソングとして知られている。選んだ人からも「しみじみくる」(50代/女性)という声や、「共感できる歌詞」(40代/女性)、「思い出がよみがえる」(30代/男性)など、世代や性別を問わず、幅広い層から高評価だった。

『さくら(独唱)』はほぼ20代、『卒業写真』は30代が多く、『卒業』は40代、『春なのに』はほぼ50代という傾向を見ると、やはり自分の学生時代に流行っていたり、実際に卒業式で歌った曲が選ばれたようだ。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ
http://www.voicenote.jp/

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