サンドウィッチマン「いつ行くか分からない約束」やめた、震災後について思いの画像
サンドウィッチマン「いつ行くか分からない約束」やめた、震災後について思いの画像

 3月11日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)にサンドウィッチマンの伊達みきお(43)と富澤たけし(43)が出演。自身のイメージについての違和感や、被災地復興への思いを語った。

 サンドウィッチマンは宮城県気仙沼市でのロケ中に東日本大震災を経験。以後、被災地にさまざまな支援活動を行ってきた。今回2人は、同じく復興支援をしているコピーライターの糸井重里氏(69)と対談した。

 糸井氏からチャリティー活動についてほめられた伊達は、「いま、好感度に苦しんでます」「(もともとは)そんなにないですよ、好感度なんか」と本音を吐露。糸井氏が「好感度ってないのも困るけど、“立派な人になりたくない”みたいなところが(芸人にはある)ね」と共感を示すと、伊達は「そうです、そうです。立派な人になる必要ないですからね、芸人は」と答え、「好感度のために(やっている)、みたいな。そういう捉え方をされたりもするので……」とも語った。

 さらに糸井氏は「お笑いということで、気を遣ったことはありますか?」と2人に質問。伊達は「今だから言えることだと、実は僕らのネタって“死ぬ”って単語がけっこう出てくるんですよ。それをやめましたね。やっぱり、それ簡単には出せないなっていうか……」とコントのセリフについて考え直したことを明かした。

 また、震災後に変わったことについて伊達は、「僕なんかは“じゃあ今度メシ行こうね”なんていう、いつ行くか分からないような約束するじゃないですか。“今度会おうね”みたいな。そのときは必ず会うように、するようになりました」とトーク。糸井氏が「ああ〜あるある」と納得すると、富澤も「また今度、いつか、じゃなく」と同意。伊達がさらに「会えなくなるような気がして。何があるか分からないじゃないですか。だから東北は同窓会が異常に増えたみたいです」と言うと、富澤も高校のラグビー部の集まりが増えたと話した。それに糸井氏も大きくうなずきながら共感。自身がやるかやらないかで迷ったときは、やる方向で決めるようになったといい、それを聞いたサンドウイッチマンの2人も納得していた。伊達は「自然と(震災が)何かのきっかけにはなってるんだよね」としみじみ語った。

「糸井さんが穏やかにトークをリードし、サンドウィッチマンの2人も本音を語っていた感じでしたね。確かに、彼らの芸風と感動って相容れないところがあるのは事実なので、イメージで苦労されてる部分はあるでしょう」(芸能誌ライター)

 支援活動とお笑いの芸の追求のジレンマに悩む、貴重な本音が垣間見えたのだった。

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