暴言連発“パワハラ女性”に対処するには

「こういう人たちが現れるのは、“男社会”のゆがみの表れなのかもしれません」と、ある心理学者が語るのは、世間を騒がせた2人の“猛女”について。まずは日本レスリング協会副会長の谷岡郁子氏。女子レスリングで五輪4連覇を果たした女王・伊調馨に対し、日本代表の強化部長である栄和人監督が“パワハラを行った”という疑惑に応える記者会見で、監督が所属する至学館大学の学長として登場したものの、「怒気を含んだ口調で“伊調さんは選手なんですか?”と侮辱。見ていた者に、強烈な印象を残しました」(スポーツ紙記者)

 さらに、擁護しているはずの栄監督に対して「パワーのない人間によるパワハラとはどういうものか」「監督は小心者だから、臆病だから、メンタルが弱いから」と、謎のパワハラ発言。これでは“伊調へのパワハラもあっただろう”というマイナスイメージを、逆に植えつけてしまった。

 もう一人は、横綱・日馬富士による貴ノ岩暴行事件に端を発した“貴乃花の乱”で、貴乃花親方の理事解任を、会見で発表した日本相撲協会の池坊保子評議員会議長だ。「池坊氏は会見で“報告義務を怠り、忠実義務に違反しただけでなく、明らかに礼を失していた”と、騒動の長期化は貴乃花親方のせいだと手厳しく非難。あまりにも激しい口調に、この会見にも、“何様だ”と批判が集中しました」(前同)

■国会議員の暴言も問題に

 昨年は、自民党の豊田真由子議員(当時)による、秘書への「この、ハゲーーー!」などの暴言も話題になったが、こうした猛女たちは、何も特別な存在というわけではない。「都道府県労働局に設置された労働相談コーナーに寄せられる“職場でのいじめ・嫌がらせ”は、平成24年に全相談内容の中でトップになり、以降も年々増加していますが、加害者が女性ということも少なくないんです」(前出の心理学者)

 昨年11月には東京都のスーパーで、女性上司に「仕事ぶりが幼稚園児以下」など暴言を吐かれて退職に追い込まれたとして、元従業員が提訴。裁判所が賠償金の支払いを命じる訴訟もあった。「私見ですが、こうした方々を見ていると、生真面目さや“自分は会社や地域で認められていない”という怒りや不満が、攻撃性となって表れているような気がします。こういう人を“女性はヒステリックだ”で済ませるような、一面的な捉え方をしがちな男社会の合わせ鏡なのだと思います」(前同)

 では、そうした“猛女”たちが身の回りにいる場合、どう接すればいいのか?「そうした人の多くは、感情の起伏が激しい人。全部に向き合うと消耗するので、喜怒哀楽の“怒”には一線を引き、“喜”や“楽”に親身になれるといいですね。“めんどくさい人”で片づけず、その怒りが何のサインなのかを見極めながら、つきあいましょう」(同)

 時代の変化とともに、男も鈍感ではいられないご時世。お互い、心しましょう。

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