『笑点』まさかの視聴率低迷、国民的長寿番組に異変?

 大家さん、てえへんだ! あの派手な着物の落語家が出ている番組に、笑えねえ騒ぎが起こってるってよ!

笑点』がおかしい。日曜日夕方の日本テレビの看板演芸番組から、このところ不協和音が聞こえてくるようになったのだ。「2年前、春風亭昇太(57)を大喜利の司会者に抜擢する大幅なリニューアルが奏効し、16年5月29日には歴代最高視聴率28.1%を叩き出した同番組ですが、このところ低迷しているんです」(テレビ誌記者)

 確かに今年1月14日には14.6%、3月19日には11.6%と、いささか寂しい数字を記録。一時の勢いは衰えたように見える。「特に大相撲の本場所が開催される奇数月の中旬は、惨敗。『笑点』の視聴者層と相撲のファン層が重なるため、どうしても、視聴率は落ちるんですよね」(前同)

 大相撲の放送がない2月4日には、視聴率は20%台に持ち直したものの、かつての28%から漸減していることは紛れもない事実。

■「林家九蔵襲名中止騒動」の影響も

 最近の『笑点』の異変は、視聴率の問題だけではない。その他にも、いろいろな出来事が同時多発的に起きているのだ。「昨年12月10日の放送で、司会の春風亭昇太が番組始まって以来の不祥事を謝罪する一幕がありました。番組のキモである座蒲団の枚数を数え間違えたまま、2週間も続けて放送していたんです」(演芸記者)

 レギュラーの三遊亭円楽が「誰も気がついてないよ」とフォローしたように、笑い話ですむ問題かもしれない。だが、「これは昇太だけでなく、レギュラー陣、スタッフのたるみが象徴されたような出来事ですよ」(前同)

 そして、もう一つ大きいのが、本誌既報の「林家九蔵襲名中止騒動」。これは『笑点』のレギュラーである三遊亭好楽が、弟子の三遊亭好の助(35)に、自らがかつて名乗っていた「林家九蔵」を名乗らせようとしたら、思わぬ横槍が入って襲名できなくなってしまったという一件だ。襲名に反対したのは、林家正蔵と、その母である海老名香葉子さん。先代の正蔵(林家彦六)は「一代限り」で正蔵の名を海老名家から借りた。好楽は先代正蔵の弟子時代、九蔵を名乗っていたという経緯があるが、正蔵はともかく、九蔵の名は海老名家のものではない。

 香葉子さんとは現在絶縁状態の次女・泰葉さんは、「好楽師匠は、彦六師匠の遺族にも、(同一門の兄弟子でもある)林家木久扇師匠にも、ちゃんと了解を取りつけたうえで事を進めたわけですから、何の問題もない。海老名香葉子さんに、襲名するな、などという権利などないはずです」と憤る。

 この騒動で、海老名家は『笑点』のレギュラーである好楽と木久扇の2人の顔に泥を塗った形となった。「これで微妙な立場に立たされたのが、2年前にレギュラーとなった海老名家の次男・林家三平(47)。同じ番組に騒動の被害者と加害者の身内が同席することになったわけで、現場はどうしてもギクシャクしてしまいます」(放送評論家)

 ちなみに林家たい平(52)も同門だが、海老名家からは距離があり、今の『笑点』には欠かせない存在になっているため、地位は安泰と思われるが、三平の立場は風前の灯。他のメンバーと比べて、明らかに力量不足とみられているからだ。

 前出の泰葉さんは、「三平は暗に、私をおとしめるようなことを言って笑いを取ろうとしてますけど、他人の悪口で笑わせるなんて最低ですよ」と批判する。

■若手大喜利から新メンバー!?

「実は、『笑点』のスタッフも、このままではジリ貧だということに気がついており、新たなるリニューアルを考えているフシがみられます」(演芸評論家)

 林家木久扇が79歳、三遊亭小遊三と三遊亭好楽が70歳、三遊亭円楽が67歳という笑点レギュラーの高齢化を考えれば、リニューアルは常に考えておかねばならず、今回の一連の問題は、淀んだ番組をもう一度、活性化させるきっかけになる可能性があるわけだ。「次のリニューアルで、笑点は新たなメンバーで再出発する可能性があります。実は、BS日テレで放送中の『笑点特大号』における『若手大喜利』のメンバーは、いわば次期地上波レギュラーの待機場所。昇太も、たい平も、ここから地上波レギュラーに昇格したんです」(前同)

 むしろ、若手大喜利を経ずに抜擢された三平のパターンのほうがレアなのだ。次回、リニューアルがあるとしたら、三平の「失敗」を教訓に、レギュラーは『若手大喜利』のメンバーから選ばれるものと思われる。「現在の待機組で、次のレギュラーに近いといわれているのは実力派の二つ目、桂宮治(41)、次世代のホープで、昨年真打ちに昇進した鈴々舎馬るこ(37)、2011年に公開された映画『落語物語』で主役を演じた柳家わさび(37)など。誰が次のレギュラーに選ばれても不思議ではありません」(同)

 再リニューアルをきっかけに『笑点』に、また新しい風が吹く可能性がある。「私たちが昔、見ていたような、教養が見え隠れるするような番組になってほしい」(泰葉さん)

 災い転じて福、となればいいのだが。

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