大河ドラマ『西郷どん』、鈴木亮平&渡辺謙のタッグで『独眼竜政宗』を超える!?

 今年の大河ドラマ西郷どん』は、これまでの大河とひと味違う! 放送から4か月が過ぎたが、人気はじわじわと高まっている。西郷吉之助を演じる鈴木亮平(35)と島津斉彬役の渡辺謙(58)の相撲シーンがニュースになったり、わずか2話だけしか登場しなかった須賀役の橋本愛(22)の演技が絶賛されるなど、話題も事欠かない。

 そして『西郷どん』は、大河ドラマでは初めての試みで、またもやニュースを作った。なんと4月1日に通常放送を休止し、『「西郷どんスペシャル」~鈴木亮平×渡辺謙の120日~』という密着ドキュメントを放送したのだ。物語の本編同様骨太な内容で、歓喜したファンも多いのではないだろうか。

 番組は、過去の撮影を振り返りながら鈴木と渡辺が語り合うという内容で、第5話の『相撲じゃ相撲じゃ!』では、二人はともに、ぶっつけ本番で御前相撲の演技に取り組んだ裏話などを披露。鈴木はクランクイン前から稽古に通い、相撲をとるための体を作っていたという。しかも、この相撲のシーンまで、二人は現場でもあえて関わりを持っていなかったことも明かした。西郷の斉彬に対する想いを強調するため、そこまでの演出がされていたとは驚いた。

 1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』で、主役を一年間務めあげた渡辺は、一年を通して演じきることの大変さと素晴らしさを鈴木に語り、鈴木は「こんなにアドバイスをくれる先輩はいない」と、芝居中にさまざまなアドバイスを受けたことを振り返った。大河の最高傑作ともいわれる『独眼竜政宗』を、若き日に経験した渡辺は、終始熱弁をふるっていて、その燃えたぎるような芝居への情熱にはグッときた。いかにも体育会系の二人のやりとりは、実に爽やかで、鈴木亮平が芝居や役者としてのあり方を、先輩の渡辺から学ぼうとする、清廉な姿に感動した人もきっと多いはずだ。

 次回「変わらない友」の予告では、瑛太(35)が演じる大久保正助と胸ぐらをつかみあって言い争うシーンが流れた。『西郷どん』では、吉之助が誰かと一対一で言い合うシーンが実に多いのだが、多くの場合、それが名シーンとなっている。これらのシーンにあふれる男くささは、熱い俳優魂を持つ鈴木だからこそ表現できるものに違いない。そして、これこそが大河の大先輩、渡辺謙から引き継いだものではないか。

 鈴木は昨年、実写ドラマ『銭形警部』(日本テレビ系他)でルパン三世の宿敵である銭形を、『宮沢賢治の食卓』(WOWOW)では宮沢賢治を演じた。さまざまな役をこなすカメレオン俳優としての地位を築いているが、『西郷どん』は、これまでの役者としての集大成になるだろう。映画『ガッチャマン』や『俺物語!!』など、男くさい役で育ってきた鈴木亮平が、渡辺謙の役者魂に触れたことで、どんな進化を見せるのか。これからも目が離せない。(半澤則吉)

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