今回のテーマは「意外な経歴」です。ユニークなキャリア、特筆すべき過去を持った各界の人物について3つの問題をお届けします。(文中敬称略)
【Q1】政治家となったプロ野球の大物助っ人選手は?
官僚、代議士秘書、法律家、学者、経営者、タレント……。国会議員の前歴にもいろいろあります。“元プロ野球選手”という肩書の国会議員もこれまで何人かいました。第一号は東急フライヤーズなどでプレーした白木義一郎という人物です。白木は、1956(昭和31)年6月に、参院選大阪地方区に無所属で出馬し、初当選(のちに公明党の結成に参加)。以後、5期30年間、参議院議員を務めました。
参議院には他に、92年初当選の江本孟紀(スポーツ平和党=以下政党名は初当選時)、10年初当選の石井浩郎(自民党)、13年に繰り上げ初当選となった堀内恒夫(自民党)がいます。一方、元プロ野球選手の衆議院議員は2名しかおらず、それは96年に同時に生まれています。50年代に阪神、南海に在籍した石垣一夫、70年代から80年代前半にかけて中日などで活躍した三沢淳の2名で、いずれも新進党からの立候補でした。
一方、日本のプロ野球で活躍した外国人選手の中にも、引退後に母国で政治家になった人物がいます。さて、それは次の誰?
- (1)クロマティ(巨人)
- (2)郭泰源(西武)
- (3)バース(阪神)
【Q2】あのコワモテ俳優の意外すぎる前歴は?
第一線で活躍する俳優の中にも、意外な前歴を持った人物がいます。役所広司はもともと公務員で、その芸名は前歴にちなんだものです。2時間サスペンス・ドラマに欠かせない山村紅葉は、早稲田大学政治経済学部在学中に、母親である山村美紗の原作ドラマで、女優デビューしています。ただし、卒業後すぐに芸能界に進まずに、大阪国税局で、国税調査官として勤務していました。
竹内力は俳優になる前に、『ミナミの帝王』シリーズで演じた闇金業経営者とはまったく方向性の違う仕事をしています。さて、それは次のどれでしょう?
- (1)警察官
- (2)僧侶
- (3)銀行員
【Q3】高学歴レスラーのもう一つの職業は?
ジャイアント馬場が、元プロ野球選手だったことは有名な話です。プロレスというのは実に多様性のあるジャンルで、異色経歴をもつレスラーは珍しくありません。
中牧昭二(引退)は、元運動用品メーカーの販促担当者で、巨人の桑田真澄にまつわる暴露本を出版した人物。その後、36歳にしてレスラーに転向しました。女優の沢田亜矢子との離婚トラブルで話題になった元マネージャー・松野行秀は、めぐりめぐって41歳でプロレスラーに。57歳の今も「ゴージャス松野」のリングネームで現役です。
インディー団体に所属する竜剛馬というレスラーも異色です。一流大学を卒業した彼は、現在はプロレスラーとある仕事を兼務しています。さて、その職業は?
- (1)予備校の講師
- (2)弁護士
- (3)映画監督