5月29日は、故・美空ひばりさんの誕生日です。今回はこれにちなみ、女性初の国民栄誉賞受賞者でもある、“歌謡界の女王”を取り上げます。(以下、文中敬称略)
【Q1】“三人娘”初共演映画のポスターの中心は誰?
美空ひばりと、同年代の江利チエミ、雪村いづみの“三人娘”は、後に連綿とつながるグループアイドルの源流といえます。3人は同じ1937(昭和12)年に生まれていますが、5月生まれのひばりが、チエミ(1月生まれ)、いづみ(3月生まれ)より1学年下です。一方で、最も早く芸能界入りしたのはひばりです。そのレコードデビューは1949(昭和24)年8月のこと。当時の人気歌手・霧島昇の『楽しいささやき』のB面に収められた『河童ブギウギ』がデビュー曲でした。チエミのデビューはそれから約3年半後の1952(昭和27)年1月、いづみはその翌年の4月です。つまり、年齢は上から、チエミ→いづみ→ひばりの順で、キャリアは上から、ひばり→チエミ→いづみの順ということになります。
所属事務所が違った3人が初の本格共演を果たしたのは1955(昭和30)年公開の映画『ジャンケン娘』(東宝)でのことです。同ランクのスターが共演する場合、クレジットの順番、並んだ際の立ち位置をどうするかは、なかなかシリアスな問題です。さて、この『ジャンケン娘』の宣伝ポスターでセンターに配置されたのは誰だったでしょう?
- (1)美空ひばり
- (2)江利チエミ
- (3)雪村いづみ
【Q2】ひばりと紅白歌合戦に関して正しくないのはどれ?
ひばりのNHK『紅白歌合戦』初出場は、1954(昭和29)年のことです。当時、17歳でした。次の出演は3年後の1957(昭和32)年で、このときは20歳にして早くも大トリを務めています。以後、16年連続出場を果たし、通算トリ回数13回(史上最多タイ・紅組最多)、連続トリ回数10回(史上最多)など、番組史上に残る記録を残しています。
しかし、1973(昭和48)年に実弟の不祥事が原因となり、出場が途切れています(79年に特別枠で出演)。もし、この件がなければ、前記の記録はもっと更新されていたでしょう。そんな因縁のあるひばりと『紅白』にまつわるエピソードで、正しくないのはどれでしょう?
- (1)代表曲『真っ赤な太陽』は1回も歌っていない
- (2)通算出場回数は天童よしみのほうが多い
- (3)通算大トリ回数(11回)は単独歴代1位である
【Q3】ひばりと結婚した俳優を演じたのは?
これまでに、ひばりをテーマにしたテレビドラマは2本制作されています(どちらもTBS系)。ひとつは、少女時代の彼女を描いた上戸彩主演の『美空ひばり誕生物語』(05年)という作品です。そしてもうひとつが、岸本加世子がひばりを演じた『美空ひばり物語』(90年)。同作品では、豪華スターが実在の人物をモデルとした役を演じています。では、ひばりと結婚する映画スター役を演じたのは次の誰でしょう?
- (1)三浦友和
- (2)陣内孝則
- (3)舘ひろし