今年4月1日、若大将こと歌手・加山雄三(81)の愛船「光進丸」が大炎上の末、焼失した。幸い付近に船や人はおらずケガ人はいなかったものの、当の若大将は意気消沈。「相棒」を突然失ったショックで、コンサートを延期してしまうほどの傷心ぶりだった。若大将がそれほど愛を傾けていた光進丸とはいったい、どんな船だったのか。加山は時間が許す限り、船内で過ごしていたという。「オフの日は必ずと言っていいほど船で過ごしていたようです。周辺住民からは“船長”と呼ばれていたんだとか。建設費用は約5億円。中身は贅の限りを尽くした豪華な内装らしいですよ」(芸能ライター)
■高級ホテルより充実した設備
長年、莫大な借金に悩まされてきた若大将だが、船だけは特別。手放すことはなかった。船の中では歌を歌ったり、料理をしたりと自由に過ごしていたという。パーティもことあるごとに開催し、かなり頻繁に知人や仕事の関係者を招待していたらしい。実際に乗船した一人に話を聞いた。「仕事関係の打ち上げで招待してもらったんです。まず驚いたのは、その広さでした。9つのゲストルームがあり、ロッカーやバスルームを完備。若大将自身のベッドは超キングサイズで、4畳半の部屋くらいありましたね」(仕事関係者)
一般的なクルーザーよりも広いだろうと考えられる光進丸。さらに若大将仕様として、通常のクルーザーと異なる点がいくつもあるという。「ライブの演奏ができる防音室があるんです。なんでも、ここで曲を作ったり、歌の練習をしているんだとか。そこには巨大な液晶モニターがあって、若大将の昔の映像なども見せてもらいましたよ」(前同)
その辺の高級ホテルより設備は充実していた光進丸。過剰なゴージャスさはなく、白を基調にシンプルな内装であり、そこに「ホンモノの余裕を感じさせた」という。また、若大将は料理がプロ級の腕前だという。実際に料理を振る舞ってもらったという女性に話を聞いた。「仕事の打ち上げが光進丸で行われたんです。若大将自ら料理をすると意気込んでいましたね。それで、常備食材のリストを見せてもらったら、ニンジンや玉ねぎからフォアグラ、トリュフ、キャビアまで200以上の品目がビッシリ。チェック欄がついていて、ないものはスタッフが即時、調達するようになっていると聞きました」
自由な船上生活が海の泡と消えた若大将。一刻も早く、元気を取り戻してもらいたいものだ。