あの美人女優が怪物に!?「ホラー映画」雑学クイズの画像
あの美人女優が怪物に!?「ホラー映画」雑学クイズの画像

 蒸し暑い夜、涼を取るのに冷たいビールも悪くありませんが、背筋が凍るようなコワ~い映画を観るのもオススメです。というわけで、今回は「ホラー映画」を取り上げましょう。(文中敬称略 出題/小泉珍事郎)

【Q1】グロい吸血魔を演じた美人女優は?

 吸血鬼を題材とした映画の歴史は古く、1922年(大正11年)にはドイツで『吸血鬼ノスフェラトゥ』という作品が作られています。日本初の本格吸血鬼映画は、1959年(昭和34年)公開の『女吸血鬼』(新東宝)という作品です。この作品で吸血鬼を演じたのは、タイトルに反し女優ではなく、ニヒルな魅力の天知茂でした。

 同作のヒットで新東宝では翌年に第2弾『花嫁吸血魔』を公開。こちらは、美女が全身が毛むくじゃらのグロテスクな怪物に変身するという設定でした。これを演じた、怪物のイメージとはあまりにかけ離れた美人女優は次の誰?

  • (1)香川京子
  • (2)池内淳子
  • (3)三ツ矢歌子

【Q2】『ゾンゲリア』とはどんな意味?

 日本の配給会社が、海外のホラー映画に、独自のそれらしい邦題をつけて公開することがあります。たとえば、人間の皮でできた仮面をかぶった大男「レザーフェイス」が、チェーンソーで殺戮を繰り返す『悪魔のいけにえ』(74年)も、その一つ。その原題は『The Texas Chainsaw Massacre』といいます。これは“テキサスのチェーンソー大虐殺”といった意味です。

 “オバタリアン”という造語を生んだスプラッター作品『バタリアン』(85年)も日本限定のタイトル。その原題は『The Return of the Living Dead』といい、意味は“生ける死者の復帰”といった感じでしょう。ちなみに『バタリアン(Battalion)』には、英語で“大群”といった意味があります。

 81年にアメリカで製作された『Dead & Buried(意味は“死者と埋葬”)』は、日本では『ゾンゲリア』なるものでした。さて、『ゾンゲリア』とは,どんな意味でしょう?

  • (1)イタリア語で“死者の逆襲”という意味
  • (2)スペイン語で“踊る死霊”という意味
  • (3)特に意味がない

【Q3】インチキ殺人映画に関して正しいのは?

 76年公開の『スナッフ/SNUFF』は、ある意味で伝説の作品と言えます。殺人カルト集団を描いた本編の最後に、主演女優が本当に殺される場面があるという噂が流れたのです。

 しかし、この噂は事実ではなく、配給会社関係者の自作自演でした。お蔵入りになっていたB級作品に、追加撮影した女優の殺害映像(もちろん芝居)をくっつけ、それが「ガチな殺人らしい」という噂を流したというわけです。大衆の怖いもの見たさもあり、同作はそこそこのヒット作となります。しかし、その追加殺人シーンは、実にお粗末なものでした。そのお粗末さを象徴するエピソードとして正しいのは、次のどれ?

  • (1)刺されていない場所から大量の血が流れていた
  • (2)殺される女優は、同じ時期に別作品にも出ていた
  • (3)よく見ると、殺される女優は、映画本編の主演女優とは別人だった
●A答え ■Q1=2【解説】池内淳子は結婚引退→離婚を経て古巣の新東宝に復帰し、当作に出演。結婚に反対していた新東宝社長がペナルティ的に怪物役をやらせたという説も!? ■Q2=3【解説】『ゾンビ』と『サスペリア』というヒットホラー映画のタイトルを合成したような名称で、言葉に意味はなく、なんとなくの語感で決められたもの。同様パターンに『ガバリン』『ゲロゾイド』などがあります。 ■Q3=3【解説】主演女優をセッティングできなかったのか、なんと別人で撮影。それでもヒットしたのは、ネタバレされづらいインターネットがない時代だったからでしょう。

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