清原和博が毎日闘う「多幸感地獄」とは? 更生者が語る「クスリの本当の恐怖」!の画像
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 多幸感――聞きなれない言葉だが、薬物を使用したときの感覚は、よくこう表現される。

 薬物の使用や所持で逮捕され、通算12年にわたる服役生活を綴った『女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)が話題の中野瑠美さんは、自身の経験を振り返り、こう証言する。

「使い始めた頃は“こんなに気持ちいいことがあるんや”って、びっくりしましたね。失恋はもちろん、悩みごとなんかも全部忘れられました」

 ただし、そんな快楽は一瞬のこと。すぐに“効き”は悪くなり、使う量が増えていったという。クスリ費用を工面するために風俗店で働く女性は少なくないが、中野さんの場合は、クスリを密売する売人になった。

「だいたい1グラム1万円が相場でした。今は4万円くらいも珍しくないそうですね。そもそも売人は“純度が違う”とか言って、値段を高くしてくるんですよ。ASKAさんは1グラム10万円で買っていたと報道されてましたが、これはさすがにひどいですね」(中野さん/以下同)

 芸能人だからぼったくられた、ということだろう。それでは、清原和博酒井法子もまた法外な値段で購入していたのだろうか。

「それはわかりませんが、可能性はあります。売人は自分が儲けることしか考えていません。それに、中毒者はクスリを買うために何でもするようになりますし、値切ることもしない。こういうのもクスリの怖いところですね」

 一瞬の快楽と引き換えにすべてを失ってしまうことは、誰にでも想像できるだろう。それでも薬物に手を出してしまうのはいったいなぜなのか?

「クスリに手を出そうと思った段階で、もう心が壊れているんじゃないでしょうか。“こんなことをしたら一生がだいなし”とか、そういう正常な判断ができない状態なんですよ。クスリはダメだと頭では分かっていても、寂しかったり、ツラかったりすると、ついラクなほうに逃げてしまうんです」

 人の心の弱さにつけこみ、その人の人生をめちゃくちゃにしてしまう。しかも一度手を出してしまうと、なかなか抜け出せない。薬物の本当の恐ろしさは、そこにある。

「やめたくても売人から連絡が来ると、ついやりたくなってしまいます。まずは売人など薬物と関係のある人たちとの縁を切らなければ、いつまでたってもやめられませんよ。たぶん(薬物で二度逮捕された)浅野忠信さんのお父さんも、“悪いお友達”がいてるんだと思います。その一方で、清原さんは著書『告白』の中で、まだクスリから完全に離れられていないことを正直に書いていて、私はとても好感が持てました。ホンマ苦しいと思いますが、そんな清原さんなら大丈夫。みんなで応援してあげることが更生につながります」

 中野さんは「私は家族の支えで更生できました」と語っていた。清原和博の場合も、周囲からの支えは絶対条件。今年の夏の甲子園決勝にも姿を見せた清原。彼が薬物に打ち勝つ日を待ちたい。

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