9月3日は、王貞治がハンク・アーロンの通算本塁打世界記録を更新した日であることから「ホームラン記念日」とされています。そこで今回は、ホームラン記録を取り上げてみましょう。(文中敬称略 出題/小泉珍事郎)
【Q1】500本塁打以上打者が複数在籍の球団は?
日本のプロ野球(日本野球機構=以下・NPB)で、500本以上の通算本塁打を記録した打者は、これまでに王貞治(868本)以下、野村克也(657本)、門田博光(567本)、山本浩二(536本)、清原和博(525本)、落合博満(510本)、張本勲(504本)、衣笠祥雄(504本)、の8人しかいません。メジャーリーグ(以下・MLB)での記録を含めると、ここに松井秀喜(NPB=332&MLB=175の合計507本)が加わります。
日本のプロ野球史において、記録達成前も含め、この9選手のうち2選手が、同じ時期に同球団でプレーした例がいくつかあります(1軍・2軍問わず)。最初の例が、山本浩二と衣笠が同時在籍した広島(69~86年)です。これに続いたのが、野村と門田が合流した南海(70~77年)でした。巨人では、3つの組み合わせで実現しています。まずは、王と張本のOH 砲です(76~79年)。次に、落合と松井(93~96年)。そして、落合と入れ替わりに入団した清原と松井の組み合わせも、これに該当します(97~02年)。
通算で本塁打500本以上を記録する大打者2人が同時在籍したチームは、もう1つあります。さて、それは次のどこ?
- (1)西武ライオンズ
- (2)ロッテオリオンズ
- (3)オリックス・ブレーブス
【Q2】最多満塁本塁打の記録保持者は?
2017年9月に、オリックスのマレーロにより、プロ野球通算10万号本塁打が記録されました。その10万本のうち、満塁本塁打はわずか2287本のみ。つまり、全体の2.3%に満たないのです。世界の王貞治ですら、868本のうち15本だけ。公式記録にはありませんが、本塁打数のうち満塁本塁打数のパーセンテージを“満塁本塁打率”とすれば、王は約1.7%です。巨人、横浜でプレーし、“満塁男”と呼ばれた駒田徳広は通算13本。通算本塁打は195本なので、その“満塁本塁打率”は、約6.6%と極めて高く、看板に偽りナシと言えます。
そんな中、17年シーズン終了時点で、通算満塁本塁打の最多記録保持者は、ある現役選手です。さて、それは次の誰?
- (1)阿部慎之助(巨人)
- (2)中村剛也(西武)
- (3)バレンティン(ヤクルト)
【Q3】堀内恒夫が打者として達成した偉業は?
大谷翔平を例外とすると、投手の通算本塁打数で最多記録保持者は金田正一(38本)です。400勝投手は、打撃も得意でした。同じく、打撃自慢の投手の一人にV9巨人のエース・堀内恒夫がいます。堀内は、67年10月10日に投手としてノーヒットノーランを記録していますが、同じ試合で打者としても偉業を達成しています。それは次のどれ?
- (1)満塁本塁打を2本打った
- (2)0対0で迎えた9回裏に、サヨナラ満塁本塁打を打った
- (3)3打席連続本塁打を記録