写真はイメージです
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 そろそろ「食欲の秋」といったフレーズが聞かれる時期です。そこで今回は、そんなシーズンにガッツリ食べたい「肉料理」を取り上げましょう。(文中敬称略 出題/小泉珍事郎)

【Q1】バーベキュー大会に関して正しいのは?

 いわゆるバーベキューは、レジャーの定番です。行楽シーズンになると、多くの人が、海で、河原で、高原で、肉や野菜を網や鉄板でジュージュー焼いて食べています。ただし、日本での一般的なバーベキューのスタイルは、ガラパゴス的な発展を遂げたもの。本場と言えるアメリカのそれとは、大きく異なります。

 最大の違いと言えるのが、主役である肉の扱い。日本では薄い肉を焼きながら食べますが、本場では厚くて大きな肉の塊を、時間をかけてじっくりと焼いたり、ローストしたりするのが「バーベキュー」です。そのために、「焼く」と「食べる」を同時進行にはできず、焼き終わってから食べ始めるんです。

 ちなみに、直火を用い、短時間で肉を焼く日本流バーベキューは、アメリカでは「グリル」と呼ばれます。またアメリカには、“いかにうまいべーべキューを作るか”に人生を懸けている人も多く、各地で「バーベキューコンテスト」が盛んに行われています。さて、これに関して正しいのは次のどれ?

  • (1)中学や高校の恒例行事にもなっている
  • (2)全米で年間1000大会以上開催される
  • (3)トランプ大統領も毎年、出場している

【Q2】「カルビ」の別の名称は何?

 日本で焼肉店、韓国料理店に行くと、メニューにはさまざまな種類の肉の名前が並んでいます。一般的な、カルビ、ロース、ハラミ、タンなどから、通好みのイチボ、ミスジ。ホルモンやミノなど内臓系が充実している店も。ただし、人気のある「カルビ」というのは韓国語で、焼肉店、韓国料理店独自の呼称だと言えます。では、他の一般的な飲食店で、「カルビ」にあたる肉は、なんと呼ばれているでしょう?

  • (1)ランプ
  • (2)バラ
  • (3)サーロイン

【Q3】「ワニ男」は日本でどうやり過ごした?

 食文化や宗教、自然環境などの違いにより、食肉となる動物の種類も国や民族によってさまざまです。北米では感謝祭の、イギリスではクリスマスのご馳走として七面鳥の肉が好まれます。日本以外に馬肉を食べる文化があるのは、フランスなどヨーロッパの一部の国、カナダ、中国、モンゴル、カザフスタンなど。

 89年に来日し、ヤクルト、阪神でプレーし、本塁打王にもなったアメリカ人プロ野球選手のラリー・パリッシュは、「ワニ男」と呼ばれました。なぜなら彼は、地元のフロリダ州で、いつも食べていたワニ肉が好物だと公言していたからです。では、ワニ食文化がない日本で、どうしてもワニを食べたかったパリッシュは、どうしたでしょう?

  • (1)ワニ肉の代用として、ヘビ肉を食べていた
  • (2)実は都内にワニ肉を食べさせる店が1軒あり、そこに通っていた
  • (3)わざわざ、タイに食べに行っていた
●A答え ■Q1=(2)【解説】地域のお祭りの一環として行われるものから、全米4大バーベキューコンテストに数えられる大規模なものまでさまざま。後者には、世界各地から出場者がエントリーし、万単位の人が集まる大イベントとして行われます。 ■Q2=(2)【解説】カルビは韓国語で「肋骨」の意味ですが、料理においては、その周辺についた肉、つまり「バラ肉」を指します。 ■Q3=(2)【解説】時代は変わり、現在の東京にはワニ肉を食べさせる店が多数あります。ワニ肉の消費量が最も多いのはオーストラリア。同国にはまた、カンガルー肉を食べる文化も。

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