安室奈美恵が、9月16日に芸能界を去りました。そして、長年ご愛顧いただいた、この「雑学クイズ」も今回が最終回。そこで、あまりに早い平成の歌姫の引退を惜しみつつ、最終回らしく「引退」をテーマとします。(文中敬称略 出題/小泉珍事郎)
【Q1】ミスターの引退試合に関して正しいのは?
プロ野球の枠を超えたスーパースター・長嶋茂雄の引退セレモニーは、昭和史に残る1シーンとも言えます。以後、そのラストメッセージは、いろいろな場面で引用されたり、パロディ化されることになります。ただし、そうした場合、なぜか「○○は永遠に不滅です」と誤って用いられることが数多くありますが、実際に長嶋が言ったのは「わが巨人軍は永久に不滅です」でした。
この引退セレモニーが行われたのは、1974年(昭和49年)10月14日、後楽園球場にて行われた対中日戦の試合後のことです。では、セレモニー直前に行われた試合に関して、正しいのは次のどれ?
- (1)巨人のV10を阻み、中日が優勝を決めた試合だった
- (2)ダブルヘッダーの2試合目だった
- (3)長嶋は444本目のホームランを打った
【Q2】山口百恵引退公演日に他界したのは誰?
70年代のスーパーアイドル・山口百恵が、結婚を前提に引退を発表し、ファイナルコンサートを行ったのは、1980年(昭和55年)10月5日でした。会場は日本武道館。熱唱したあと、白いマイクをステージの中央に置いて観客の前から去っていくラストシーンは大変に印象的で、今でも語り草になっています。
実は、この日、もう一つ大きな芸能ニュースがありました。テレビなどでもおなじみの人気落語家が急死したんです。しかし、百恵引退の話題性が大きすぎたため、メディアにおいて、その訃報の扱いは実に小さいものでした。さて、その落語家とは次のうち誰でしょう?
- (1)林家三平
- (2)三遊亭小圓遊
- (3)三遊亭圓生
【Q3】原節子の引退年齢と同じ年の女優は?
サッカーの三浦知良(51)や、ジャンプの葛西紀明(46)のように、自らの限界までプレーを続けようとするアスリートがいます。一方で、同じくサッカーの中田英寿(29歳で引退)やゴルフの宮里藍(32歳で引退)など、余力を残して引退する選手もいます。燃え尽きるまで現役を続けるか、衰えた姿をファンに見せる前に舞台から去るか……。
日本映画界で、それぞれのタイプの典型とされるのが、田中絹代と原節子という2人の大女優です。戦前からの映画スター・田中絹代は、67歳で他界する直前まで演技者であり続けました。一方、原節子は、美しさに円熟味が増した頃に、特に発表もなく、ひっそりと映画界からフェードアウトしてしまいます。では、原節子が事実上の引退作品『忠臣蔵花の巻・雪の巻』(62年)に出演した年齢は、現在(2018年10月)の人気女優では誰と同じでしょう?
- (1)天海祐希
- (2)石田ゆり子
- (3)内田有紀