出会い系アプリで結婚！ 経験者が語る「真剣交際につながる出会いの傾向」

　ここ最近、レジャーや旅行に出かけると、若い男子が同性だけで楽しそうに過ごしているのを見かけることが多くなった。中にはいかにも女子ウケしそうなスイーツのお店に男同士で訪れ、楽しそうにおしゃべりしていることもしばしばだ。

　そんな風潮のせいで困っているのは女子である。デートをしたいし恋もしたい、ぶっちゃけ上手に口説いてくれるなら刺激的な夜も......。しかし、リードしてくれる男子との出会いがないからしかたなく、カフェや居酒屋の女子会で出会いの少なさと男たちの頼りなさを嘆いて憂さ晴らししている女子も多いのでは？

　そこで積極的な女子は、異性との出会いを求めて出会い系アプリを活用して自ら出会いの機会を増やしている。「出会い系」というと、カラダ目的ばかりで、いい相手がいないと思いがち。もちろんそういう利用者もいるのだが、男女ともに気軽にデートを楽しみたい人、もっと真剣に恋人を探している人がたくさん利用しているのである。筆者は現在４０代前半の男性だが、出会い系で恋人に巡り会った１人。入口こそ出会い系だが、その後交際を重ねて結婚に至った「経験者」だ。

　また、妻と出会うまでに何人かとデートをし、それ以上の関係になったこともそれなりにある「出会い系のベテラン」である。そんな筆者が自身の経験、またこれまでに知り合った友人たちの話を聞いて、真剣な交際につながる出会いの傾向が見えてきた。気軽に刺激がほしいだけの人も、真剣に将来を考えている人も、参考にしてほしい。

■重要なのはプロフよりも○○

　出会い系アプリは、最初はお互い趣味や利用目的などのプロフィール情報（サービスによっては利用者自身が公開している写真）を手掛かりに気が合いそうな相手とつながり、最初はＬＩＮＥのように文字チャットで会話を始める。

　しかし、プロフィールはあくまで参考で話のきっかけ程度。それよりも気にするべきは、言葉遣いや受け答えから言葉選びのセンスや礼儀正しさが感じられる相手かどうかだ。ふだん顔を合わせて話すときは、相手が異性かどうか関係なく、相手の反応や内心を意識しながら話すもの。悪印象を持たれないよう細心の注意を払って発言し、相手の雰囲気を読み取っているはず。

　それは文字でのコミュニケーションでも同じで、表情や声の調子が分からない分だけ慎重なやりとりになる。この文字の段階でぶっきらぼうさを感じたり、せわしなく感じたら、実際に会っても相手の気持ちを無視した粗雑なふるまいをするタイプと見極められる。相手のメッセージを見て自分がどう感じるかに正直になるのがポイントだ。

■利用目的を早い段階で確認すべし

　たとえば真剣な恋人探しをしているときには、恋人や配偶者がいる異性とは縁が無いことになる。相手の目的にかかわらず、自分の利用目的にしたがって確認したいことがあるときは早い段階で聞くべし。その質問に端的に返事をしてくれるなら、信用できる相手だ。

　出会い系ではお互いの現実社会での身の上を確認しないままコミュニケーションをとれるのが、不安要素でもありメリットでもある。しかしせっかく活用するならそのときの自分の目的には素直なほうがいい。素直さは相手にも伝わり、本当にぴったりな相手との心の距離を縮めてくれるだろう。

　同様に、何かを聞かれたときにはストレートに返事をすべき。身の上を簡単に特定できるような話題は拒んでもよいが、相手が率直な態度のときは率直さをもって対応するのが一番誠実な姿勢になる。

■出会い系はただのきっかけと心得る

　チャットを通して意気投合したらいよいよデート。しかし、出会い系はあくまで出会いのきっかけだけのもの。それ以降のコミュニケーションはすべて、出会い系で知り合ったこととは関係ない、自分自身と相手の相性が織り成したものだ。

　だから、いつしか出会い系で会った相手だということを意識しなくなり、忘れてしまっているくらいがちょうどいい。男女どちらかがその出会いにマイナスのイメージを引きずっていると、そのことが原因でせっかくいい感じだった相手との関係がぎくしゃくしてしまうことも。

　実際に顔を合わせて、相手を五感で感じることで想いがいっそうふくらむこともあれば、なぜかしぼんでしまうこともある。それは他のきっかけで知り合った相手とデートするときと同じだ。むしろ、本音でコミュニケーションしてきた積み重ねがある分だけ、より深くお互いの内面を理解しあえている可能性もある。

　あとは自分の本能と感覚を頼りに、相手との気持ちの距離を測っていけばよい。すべてうまくいく出会いばかりではないのはこれまでの恋と同じ。くじけずに、どこかに自分にぴったりの相手がいると信じよう。その出会いが来れば、きっと自分の内面が、それが特別な出会いであることを教えてくれるはずだ。

　いかがだっただろうか。筆者の限られた経験の一端であるが、出会い系の真実を少しでも伝えられたら幸いである。皆さんの毎日に楽しい刺激がプラスされるよう、うまく活用してほしい。