野田聖子
野田聖子

 国税庁への口利き疑惑に次いで、看板設置、カレンダー無償配布による公職選挙法違反の疑いまで噴出。片山さつき地方創生相(59)が、連日の不祥事発覚に撃沈寸前だ。「安倍晋三総理を含め、自民党内で彼女への同情論はまったくありません。ところが、彼女は二階俊博幹事長の推しで入閣しているだけに、二階氏への遠慮から、切りたくても切れない状況なんです」(自民党関係者)

 とはいうものの、来年の夏には参議院議員選挙があり、安倍首相としても、放置してはいられない。政治評論家の角谷浩一氏は、こう語る。「会期の長い通常国会で、片山氏を守り切れるほど甘くはありません。もしかすると、安倍首相も最終的には更迭という判断を迫られることになるかもしれません」

 それを知ってか、現内閣で、唯一の“女性閣僚枠”となる片山氏の後任ポストを狙い、早くも「オンナの戦い」が勃発しているという。「特に高市早苗氏(57)と野田聖子氏(58)は、それぞれ衆院議院運営委員長と衆院予算委員長という国会の要職にあり、自衛隊の日報隠蔽問題で防衛相を辞任し、“1回休み”の状態にある稲田朋美筆頭副幹事長(59)も、虎視眈々と、その地位を狙っています」(全国紙記者)

 3人とも大臣経験者であり、片山大臣の後任としては資格十分。あとは首相の采配次第だが、「安倍首相から見た寵愛度で言うと、稲田=大好き、市=普通、野田=大嫌いといったところですね」(永田町事情通)

 そのうち、功を焦って失敗したのが、「寵愛度=普通」の高市氏。10月29日、臨時国会の冒頭、野党への根回しもなく、唐突に国会改革案を私案として提示。猛反発した野党から解任要求を突きつけられ、本会議の開会が45分も遅れるという異例の事態を招いた。「永田町では“自爆テロ”と揶揄され、安倍総理の寵愛を失ったともっぱらです」(前同)

 一方、安倍首相に嫌われているとはいえ、最も女性総理に近いとされるのが野田氏だ。「週刊誌報道で“夫と反社会組織との疑惑”が報じられ、総裁選に出馬できなかった。今は、仕掛けるタイミングを計っている段階です」(自民党長老の周辺)

 ライバル2人の失速と停滞を尻目に、ここにきて存在感をアピールしているのが稲田氏だ。さる7日、ラジオ日本に出演。女性総理への抱負を問われ、「やはり政治家になった限りは、(総理を)目標に置いて頑張りたい」とブチ上げた。「稲田氏は総裁特別補佐という役職にも就いています。官邸サイドは稲田議員を再入閣させたかったんですが、仲の悪い片山氏と同時に入閣させるわけにはいかず、見送られました。天敵の片山氏が撃沈したとなると、右派で鳴らす安倍総理と政治的思想も近く、寵愛著しい稲田氏の再入閣が一番有力でしょう」(前出の自民党関係者)

 永田町キャットファイトの行方は、いかに!?

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