昨年いっぱいで芸能活動を引退し、世間に衝撃を与えた、ジャニーズ事務所所属のアイドル、滝沢秀明。引退後は、傘下の新会社社長に就任し、プロデュース業や後輩の育成に専念しているようだ。滝沢といえば、ジャニーズJr.時代から不動の人気を誇るトップアイドルだったが、その一方で非常に男気ある人物として知られている。
1995年、13歳でジャニーズ事務所に入った滝沢。かれこれ23年間表舞台に立ち続けてきたわけだが、数々の男気あふれるエピソードからは、彼がただのイケメンでもただのアイドルでもないことが伝わってくる。
ジャニーズJr.時代は100人以上いるJr.をまとめるリーダーとして奮闘していたという滝沢は、当時から後輩たちを教育する兄貴分的存在であり、「小さいジャニーさん」とも呼ばれていた。
1999年に嵐のデビューが決まると、当時のJr.はハングリー精神の強いタイプが多かったこともあり、素直に応援できないと言う者もいたそうだが、滝沢はJr.たちを集め「応援していこう」と声をかけていたという。
2002年にタッキー&翼としてデビューしてからも、後輩たちの育成に力を入れる姿勢は変わらず、面倒見が良く、頭ごなしに怒らない、自分たちの世代のやり方を押しつけない、時間をかける、個性を認める、後輩同士が喧嘩したときは仲直りのキスの儀式をさせるなど、優れた育成力・指導力を発揮してきたという。また、デビューできずにくすぶっている後輩たちを常に気にかけており、Kis-My-Ft2の北山宏光やA.B.C-Zの河合郁人など、滝沢を慕う後輩は多い。
また、総額100万円超えの出費もいとわず後輩たち全員にお年玉を配るなど、気前のよさでも知られる。舞台に出演した後輩たちのギャラの支払いが遅れていると知った滝沢が事務所幹部に激怒したという話もあり、滝沢はとにもかくにも仲間を大切にするようだ。
さらに滝沢は、サプライズをして人を喜ばせることが好きなことでも有名だ。9月10日に解散した「タッキー&翼」の相方・今井翼の2010年の誕生日には野球好きの今井のために自腹を切って東京ドームを貸し切ってパーティーを開催。ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏の誕生日パーティーの際には、幹事としてジャニーズのタレントたちに連絡を回し、当日はインカムであちこちを采配して、パーティーを切り盛りし、先輩たちも感服したというのだから、確かにプロデュース業に適任ともいえる。
近藤真彦や東山紀之ら、数多くの先輩アイドルが所属するジャニーズ事務所だが、今後滝沢秀明がどんな手腕を振るうのか、注目だ。