貴乃花
貴乃花

 大相撲九州場所で初優勝した小結・貴景勝(22)が、角界を去った元貴乃花親方に最高の恩返しを果たした。「貴景勝といえば勝っても笑顔を見せないポーカーフェイスが特徴ですが、これぞ、元師匠の貴乃花の教え。負けた相手がいる前で、喜ぶものじゃないという相撲道です」(相撲記者)

 勝って浮かれず、負けても落ち込まない平常心が初優勝を引き寄せたのだ。「相撲道しかり、貴乃花のガチンコDNAを、しっかり引き継いだのが貴景勝。そうした期待もあってか、11月26日発売の『スポニチ』に貴乃花は意味深な特別寄稿をしています」(前同)

 気になる内容は次の通り。〈温床の壁を乗り越えて。(略)願いを叶えるのは理解されるようなものではなく、切なく貴く儚いもの。(略)景勝よ、ここから先からを闘え!!〉

「モンゴル互助会の“温床”に悩まされ、協会との闘いに敗れた貴乃花。自身の代わりに、“ここから先”を闘ってほしいというふうにも読めます」(同)

 貴乃花との宿命の出会いは貴景勝が小学4年生の頃。「父親が大の貴乃花ファンで、本名・佐藤貴信の“貴”は貴乃花から取ったそう。小3から、父と坂道を後ろ向きでダッシュするなどの猛特訓を開始。小4からは実家の芦屋から、東京にある貴乃花部屋のキッズクラブまで稽古に通っていました」(スポーツ紙記者)

 当時から、相撲の才覚を見抜いていた貴乃花は、「他の子どもたちと違って、貴景勝にだけは何度もぶつかってくるよう激励し、貴乃花自ら稽古をつけたといいます。“この子は強い力士になる”と、父親にも伝えたそうです」(前同)

 さらに貴景勝には、なんと小学生の時点で、協会改革を訴えた貴乃花と共通の思いがあった。「〈僕は、将来大相撲の最高位「横綱」になりたいです〉との書き出しで始まる小学6年の文集で、〈「八百長」で角界が揺れている。(中略)それをなくすためにも、角界に入り「日本人横綱」になり人気をとりもどしたい〉と熱い決意を記しているんです」(前出の相撲記者)

 その決意通り、ガチンコ相撲を貫く貴景勝。「若手ガチンコ力士の台頭こそ、互助会の最大の脅威。来場所でのモンゴル勢斬りに期待です」(前同)

 元師匠の貴乃花は、11月27日に生放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、「今場所は準備運動」と語ったが、来場所も、“貴二世”の大暴れに期待だ。

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