小泉進次郎氏
小泉進次郎氏

 11月20日、小泉進次郎・自民党厚生労働部会長(37)が旗振り役になって、「落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会(略称・落語議連)」が結成された。「今臨時国会では、水道法改正案や入管法改正案など、制度の詳細をろくに定めぬまま数の力を頼んで、一度もまともに審議せず強行採決されるケースが続きました。これらを進めた現政権には、与党からも批判の声が上がっています。さらに北方領土対策など、問題は山積なのに、“安倍晋三総理の次を期待される進次郎氏が、この時期になぜ、こんなお気楽なことを”と嘆く声が出ています」(与党関係者)

 とはいえ、件の設立総会に参加した落語家の顔触れはずいぶん豪華だ。春風亭昇太三遊亭円楽ら、お化け番組『笑点』(日本テレビ系)のメンバーに加え、柳家さん喬、桂米團治、立川談四楼など、当世の名人上手たちのそろい踏みなのだ。小泉氏自身、「会場に来るとき、師匠の皆さんがそろってエスカレーターで降りてこられた。それを見て奇跡的な瞬間だと思った」と感嘆の声を上げたほどだ。

「(選挙に)落ちるのを嫌う政治家たちにとって、落語はタブーでしたが、それだけに、政界・落語界のビッグバンですよ(笑)」(議連に参加した議員秘書)と盛り上がる声もあるが、政治評論家の角谷浩一氏は議連発足の経緯について、こう説明する。「政治家の中には落研出身者が多く、大手芸能プロの会長と親しい松本剛明衆院議員が進次郎氏らに声をかけたら、“ぜひ議連を立ち上げましょう”という話になったそうです。今後、細野豪志衆院議員(無所属)や小池晃参院議員(共産党)らも加わり、超党派の議連に発展するようですよ」

 一方で小泉氏の“したたかな計算”を邪推する声も。「小泉氏のスピーチのうまさは、落語のおかげ。寄席に足繁く通い、時間があればCDを聴くことで、まくらの振り方や間の取り方を学んでいるそうです。そんな彼が、これから直に“名人”たちの指導を受けられるんですから、鬼に金棒ですよ」(中堅議員秘書)

 とはいえ、彼の狙いはそれだけではない。「進次郎氏は古き良き時代の自民党を継承すべく、党内で地道に“帝王学”を教えられています」(前同)

 そんな彼の最大の弱点が人脈だという。「進次郎氏は、これまで父・純一郎元首相の人脈やネットワークに頼ってきました」(前出の角谷氏)

 そこで、今回の落語議連が切り札になるという。経済界のトップには落語好きが多いためだ。「師匠たちのネットワークを通じて、新たな人脈を広げることができるわけです」(前出の議員秘書)

 小泉氏が『笑点』と緊急合体して狙うのは、大喜利の座布団ではなく、総理の“座”のようで……。

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