僕はフランク永井の『おまえに』を歌いますね。それと、石原裕次郎の『倖せはここに』。歌は心なんです。うまいとかヘタとかじゃなくてね。好きな女性がいたら、最初は真っすぐ向いて歌っとっても、たまにね、その女性に視線をやるんですよ。歌うときに、自分の好きな女性のほうを向くんです。僕は、そういうふうにしてますね。まぁ、そこで反応がない場合はアウトですね。
カラオケで口説くのは一瞬の勝負ですよ。だから歌いに行く前にね、自然にその女性にサインを送るんです。「好きや」とか、しょうもないこと言ったらダメですよ。やっぱり男らしくね、別の席で他の話をしてても、視線をちょっとやったりね。その後、歌に入ったときにキメの歌詞で、その女性を見て歌うんですよ。最初から女性の顔を見るんじゃなくてね。
それとね、あんまり女性にベタベタする人はモテないですね。フィーリングが合って、女性もその男性のことが気に入っている場合は良いんですけど。好かれてもないのにベタベタしとったら、逆に嫌われる。あと、好きな女性に対して、あからさまな行動を起こさない。僕の場合はですよ、好きであっても、いかにも知らん顔したりね。それで、たまに視線だけ送る。
嘘か本当か知らんけど、カラオケでは「会長、イイわ~」と言われることが多いですね。うまくはないけど、心を込めた歌いうのは、やっぱり相手が感じるようやね。
ママ(妻)の店にいるときは、韓国の歌を、ママに向けて感情込めて歌いますね。「その瞬間にあなたがいたから愛を感じる」いう意味の歌があるんですけど、その歌詞がものすごい好きなんです。ヘタクソなんですけど、その歌詞の部分だけ、なんとか上手に歌ってる。ママが店にいるときは、ママのほうを見て歌いますよ。知らん顔されるときも、あるけどね(笑)。横についてる女性が、“これはママに歌ってるな”と気づいて笑ってますよ。
今の嫁に対してはね、(ボクシング連盟の)騒動が終わった後に、愛を感じるようになりましたからね。もう戦争と一緒ですから。それを一緒に乗り越えてくれた。ワンサイドでやられてる中で、僕に対しての、愛を感じる言葉いうのがありましたからね。もう今がね、僕は恋してる気持ち。ママに歌を歌ってるときはね、青春の気持ちですよ!
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