日本代表馬の一頭として、世界にその名前を刻んだアーモンドアイと同じドバイで、僕はマテラスカイとともに日の丸を背負い、世界一のダート快速馬を決めるG1ドバイゴールデンシャヒーンに挑戦しました。

 人気は、一昨年、昨年と2度2着になっているアメリカのエックスワイジェットから大きく離された5番人気。それでも、このコラムで紹介したように、――この馬の競馬をすれば勝ち負けになる。当日の気配もすごく良かったことから、自信を持ってレースに挑むことができました。

 レースを引っ張ったのは、3番枠からポンと飛び出したエックスワイジェットです。9番枠からスタートした僕とマテラスカイは、終始、このエックスワイジェットをマークする形でレースを進め、直線では並びかける絶好の展開に持ち込むことができました。

――勝ちたい……いや、勝てるかもしれない。一瞬、そう思えたほど、マテラスカイは最後の最後まで、よく踏ん張ってくれました。

 結果は、1馬身半差の2着。あそこまで行ったら勝ちたかったし、世界を相手に日本人の意地を見せたかったんですが……勝ったエックスワイジェットと内外が逆だったら、もしかしたらもしかした可能性があるだけに、やっぱり、悔しいです。

 でも、このレースで得た収穫もたくさんあります。スピード負けせず、ダートの本場、アメリカ馬を相手に互角以上に戦えたことは、大きな自信になりました。

――秋はアメリカのブリダーズカップスプリントに行こうかなと思っています。レース後、森秀行先生の口から出た言葉は、マテラスカイにとっても、僕にとっても大きな夢だし、励みになります。決戦の舞台は11月2日、サンタアニタ競馬場――。その日を想像すると、ワクワクが止まりません。さぁ、気持ちよく、今週の競馬にいきましょう。

■平成最後のG1皐月賞へ!

 週末、JRAのメイン競走は、牡馬三冠の第1弾、皐月賞です。前評判では、ホープフルステークスを勝ったサートゥルナーリアが断然の一番人気。僕とファンタジストは穴馬の一頭といったところでしょうか。ただし、競馬は何が起こるか分かりません。

 平成最後の皐月賞を、あっと言わせる競馬で締めくくりたい――。人馬ともに準備は万端。あとはスタートを待つだけです。

あわせて読む:
・蛭子能収、レギュラー復活『ローカル鉄道の旅』で貫禄の「クズ発言」連発!