昨年、「二刀流」で全米を沸かせたエンゼルスの大谷翔平(24)が、MLBの舞台に帰ってくる。10月に右ヒジを手術した日本の至宝は、復帰に向けてリハビリを続けていたが、まもなく、今季初出場を迎えることになりそうだ。
「手術後、マウンドに上がるまでには最低でも1年以上はかかる。ただ、打者ならばヒジの負担も少ないので、早期復帰が可能。大谷は今季、打者専任で試合出場することが決まっています」(スポーツ紙記者)
まさに、二刀流ならではの復帰スタイルだが、練習方法もまた独特だ。
「故障した選手はマイナーで調整するのが一般的ですが、大谷はチームメイトを相手に練習を重ねてきた。すでに4月には打撃練習でどでかい柵越え弾を連発し、ヒジにプロテクターをつけての走塁練習もこなしていた。調整は順調そのものでした」(前同)
そんな大谷だが、実は今季、昨年以上の注目を集める可能性があるという。
「今季はバッターに専念するため、さらなる活躍が期待できるということです」
こう語るのは、大リーグ研究家の福島良一氏だ。
「たとえば昨年、大谷は104試合で22本塁打を放っています。今年は、5月からでも130試合は出場できる。つまり、昨年以上の本塁打を打つ可能性が高いんです」(前同)
昨季は投手として10試合に登板した大谷。困難な調整がなければ、成績も残せるというわけだ。
「日本人選手では現在、松井秀喜の31本塁打(04年)が最多記録ですが、今年中に“松井超え”が見られるかもしれません」(同)
そんな大谷の活躍を“予言”している人物がいる。先日、現役を引退したばかりのイチロー(45)だ。
「イチローは、引退会見の中で“世界一にならないといけない選手”と大谷を激励していましたが、同時に、1年ごとに投手と野手を交互にこなす起用法も提案。これならば、サイ・ヤング賞と本塁打王の両方を獲れるような二刀流になると、期待を寄せていました。 今季の大谷は打者専任ですから、ある意味、イチローの提案通りになっているわけです」(球界関係者)
イチローが会見で口にしていた“50本打ってMVP”も夢ではないのだ。
「今年、タイトルを獲得できるようなら、今後“イチロープラン”の採用もありうる。打者大谷がどれだけの成績を残せるのか、楽しみですね」(前同)
投手大谷の復帰を前に、まずは打者大谷を思いっきり楽しもうではないか!
5月7日発売の『週刊大衆』では、この他に長嶋茂雄について語る徳光和夫のインタビューや、レジェンドレスラーへのインタビュー新連載など、スポーツ情報を多数掲載している。