「梅干し」一粒で医者いらず! 疲労回復&老化防止のスーパーパワーの画像
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 最大10連休となった今年のGW。休み明けに遊び疲れた、と感じる人も多いのではないだろうか? そんなときにうってつけなのが、1日1粒で医者いらずといわれる梅干しだ。

 食品の健康効果に詳しい薬剤師の田村哲彦氏(壮健タムラ薬局代表)は、「梅干しは平安時代から即効性のある疲労回復食品として重宝されていた」と言う。

「梅干しの酸っぱさの元はクエン酸やリンゴ酸など8種類の有機酸ですが、こうした有機酸が細胞の燃焼効率を高め、乳酸などの疲労物質を速やかに排除してくれるんです」(前同)

 梅干しの優れた疲労回復効果は、小さな実にぎっしり詰まっているという。

「A、B1などのビタミン類をはじめとして、さまざまなミネラル分の含有量も他の果物に抜きんでています。カルシウムはリンゴの4倍で鉄分も6倍。マグネシウムや亜鉛も梅のほうが多いです」(健康ライター)

 疲労回復のみならず、梅干しは、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を予防・改善する効果も高い。

「梅には、糖の吸収に関わる酵素の働きを阻害する成分が含まれ、これが食後高血糖を抑え、糖尿病予防に。脳卒中や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化にも、予防効果がラットを使った実験で実証済みです。胃がんや胃潰瘍の原因となるピロリ菌を弱らせたり、梅干しの強い抗酸化成分(梅リグナン)が老化防止に役立つことも明らかになりました」(医療専門誌記者)

 そして中高年男性にはうれしい、こんな効果も。

「最近では梅干しに含まれるバニリンという物質が脂肪の燃焼効果を高めたり、肝機能を向上させる研究も発表されました」(田村氏)

 肉はたくさん食べると体が酸性に傾き腎機能低下などの弊害が出ることが。ところが梅干しには、体の酸性化を防ぐ作用もあるのだ。

 いいことずくめの梅干しだが、塩分が多いのが玉にキズ。普通の梅干し1個で塩分が約4グラム。かつお味などの調味梅干しは1~2グラムで、カリカリ梅も1袋(50グラム)に約3グラムの塩分が含まれる。厚生労働省指針は成人男性で1日8グラム以下なので、塩分を減らしたい。どうすればいいのか?

「水に一晩さらすと塩分が減少しますよ。真水より薄い塩水のほうが効果的です」(前出の健康ライター)

 さらに梅干しの塩分(ナトリウム)を中和するのが、カリウムを含んだ食品。田村氏のお薦めは、ネギやショウガなどをたっぷり乗せた梅干し冷や奴だ。

「豆腐(大豆)、ショウガやネギにはカリウムがたっぷりですし、醤油の代わりに梅干しを使えば、塩分もカットできます。豆腐と梅の酸味が爽やかで、とてもおいしいですよ」

 1日1粒で元気と若さがよみがえる!

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