金子大地『腐女子、うっかり』の切なすぎる壁ドンに“BL好き”も悲鳴の画像
※画像はNHK『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る』番組公式ホームページより

 NHKのよるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』で、主人公である安藤純役の俳優、金子大地(22)の演技が切なすぎると、視聴者の間で話題になっている。

 このドラマは18歳の高校生、安藤純が、クラスメートでBL好きの腐女子である三浦紗枝(藤野涼子/19)と、ゲイであることを隠してつきあい始めるという内容。また、純の年上のゲイパートナーを谷原章介(46)が演じている。

 金子大地の演技は4月20日放送の第1話から好評で、セクシュアリティが普通でないことに悩む主人公の姿に、視聴者からツイッター上で「大地くん初めて見たけど、すごく繊細な演技で惹かれた。セリフのひとつひとつがとても大切なことを伝えようとしている」など、心に刺さったという声が多く寄せられていた。

 そして、5月11日放送の第4話では、純は紗枝の友達のカップルと、日帰り温泉へダブルデートに出かけることに。普通の男子高校生を装うつもりの純だったが、大浴場で友達カップルの男が同性愛者に対する差別的な発言をし、その無理解さに心を痛めてしまう。

 さらに4人で食事していると、BL趣味のアネゴ的な存在である紗枝の女友達が、酒に酔った勢いで彼氏と純に壁ドンをリクエスト。調子に乗った女友達は彼氏を純に抱きつかせ、濃厚なBL写真を撮ろうとして、純のガマンは限界に。純は彼氏を突き飛ばすと、食堂を出ていってしまった。

 このBL漫画を再現しようとして純を傷つけてしまった、女友達の無邪気であり無神経でもある行為に、視聴者は敏感に反応していた。

 ツイッター上では「BLを趣味として楽しんでいる人間と、実際にその立場である人間との間にある大きな壁を、知らず知らずのうちに壊してしまって恐ろしい」などと、壁ドン撮影が見ていてツラかったという声が。また、一方で「腐女子として浮かれた目線でゲイの人たちを見てきた自分が恥ずかしい」などと、BL好きの腐女子たちが自身に照らし合わせて反省する声も見られた。

 大ヒットしたドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)をはじめ、BL要素をコメディ的に扱うドラマが増えているが、この『腐女子、うっかり』はLGBTにおける心の問題を、正面から取り上げている。その真摯さが、多くの視聴者の胸に響いているのだろう。

※画像はNHK『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る』番組公式ホームページより

あわせて読む:
・『劇場版おっさんずラブ』沢村一樹&志尊淳の参戦にファンの反応は……?
・林遣都、腐女子が歓喜した2018年の“キュンキュン”名場面
・田中圭、林遣都とのキスを振り返り「女性ってこういう感じなんだ」