ピエール瀧(電気グルーヴ)
ピエール瀧(電気グルーヴ)

 テクノユニット「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧被告(52)が出演する、今秋公開予定の映画『宮本から君へ』が、改編および再撮影を行うことなく公開されることが、5月16日に明らかになった。

 瀧は、3月に麻薬取締法違反で逮捕され、4月4日に保釈。6月5日に初公判が行われる予定だ。

『宮本から君へ』の撮影は、瀧が逮捕される以前の昨年10月にクランクアップしている。同作の製作委員会は、事件発覚後に協議を重ね、そのまま公開することを決定したという。瀧の出演作では、映画『麻雀放浪記2020』も、代役や再撮影なしで4月5日に公開された。

「『麻雀放浪記2020』や『宮本から君へ』のような例は稀で、NHK大河の『いだてん』のように、瀧が出演していたコンテンツの多くがお蔵入りになったり、代役を立てての再撮影をすることになりました。そのため、瀧には今後、映画配給会社、テレビ局、広告代理店などから多額の賠償請求がいくことは間違いない。経済的に、すべてを失うことになるのではないでしょうか。

 今後は、電気グルーヴを中心としたアーティスト活動で再起を図ることになるでしょう。ただ、裁判で判決が出れば終わりというわけではない。当然、治療やみそぎの期間も必要です。それが、どのくらいかかるのか……」(芸能記者)

 そんな瀧の生活を当面支えるといわれているのが、自身が経営するおでんバーだという。ミュージシャン、俳優、タレントとマルチに活動していた瀧には、飲食店経営者という別な顔もあったのだ。

「東京・中目黒で10年以上、地元静岡のおでんが中心のバーを経営しています。価格もリーズナブルで、いつもお客さんでにぎわっていました。経営が好調だったこともあり、瀧さんの自宅がある世田谷に、5月のゴールデンウィーク中に2号店がオープンしました。

 ただ、瀧さんが逮捕されたことで、瀧さん自身は経営から身を引き、オーナーの名義も逮捕直後に奥さんに変え、店名も1号店とは関係ないものにしたようです」(飲食店経営者)

 おでんバーが、治療、謹慎期間の瀧の生活を支える“命綱”となる……はずだったが、ここに来て暗雲が漂っているというのだ。前出の飲食店経営者が続ける。

「実は10年続いた中目黒の1号店が、5月の初旬に“出て行ってくれ!”と立ち退きを迫られたそうなんです。立ち退きとなれば飲食関係の収入がなくなるわけで、瀧さんにとしては死活問題ですよ。おそらく別の場所での再出店も2号店の経緯を考えると容易なことではないでしょう。瀧さんにとっては、非常にまずい状況でしょうね」(前同)

 16日、真相を確かめようと、実際に店に問い合わせたところ、何度も電話をしても留守電になるのみ。そこで、記者が営業中であるはずの時間に店に向かったところ店内は真っ暗で人影はなし。さらに、すでに店名と店のロゴが入った看板が撤去され、その中の蛍光灯がむき出しになっていた。

店頭の蛍光灯はむき出しに。

 どうやら、大切にしてきたおでんバーも失うことになった模様のピエール瀧。再起には、どこまでも茨の道が続きそうだ。

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