沢口靖子
沢口靖子

 2019年4月からシーズン19が始まり、安定した人気を誇っているドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)。ところがここにきてある騒動が勃発し、ファンをにぎわせている。

 その火種は『科捜研の女』の公式ツイッターアカウント“科捜研の女(をみる女)”。実はこれ、番組スタッフではなく、一般のファンによって運営されている。番組サイドは“中の人”の起用のきっかけについて、プロデューサーがある打ち合わせでその人を紹介され、あまりの熱烈なファンぶりに公式アカウントの運用を依頼することにしたとしている。

 この新たな試みにはファンも注目したようで、2万人近くのフォロワーを獲得した。ところが、第6話が終わった5月23日、突如「皆さまから頂いております貴重なご意見の数々、全て拝見させて頂いております。多くの方々にご心配、ご迷惑をおかけし誠に申し訳御座いません」という、謝罪のコメントが投稿されたのだ。

 この突然の謝罪には、「なにかあったの?」と驚くフォロワーが続出。どうやら、個人的なファン魂をさく裂させたコメントや、ハイテンションな実況や絵文字を連発したことに、厳しい意見が寄せられたことを受けての謝罪のようだ。

 確かに「公式の中の人はマリコばっかり。他にも出演者たくさんいるし、ゲスト出演もいるのにさ」「ネタバレしたり役者さんをずっと役名で呼んだりマリコ様呼びはちょっと……って感じ」と、なかなか厳しい意見も多い。実況スタイルでつぶやくので、ネタバレを怒るファンも多いようだ。

 しかしその反面、「全然気にならないけどなあ」「公式が番組の内容に怒っていたりするのはちょいと面白い」「え、全然。今のままを希望します」と、背中を押すコメントも多い。ドラマに対する感想に個人差があるのは、誰もが承知している。今回の場合、「公式」と名乗る存在が私的な投稿を連発してしまった違和感が、この騒動につながったのであろう。「公式じゃなくて公認にすればいいのでは」という意見も多い。

 なかなか考えどころが多い今回の『科捜研の女』公式ツイッター問題。ただ、腹が立ちながらも読んでしまうのは、気になっている証拠だ。支持派コメントでも多く見られた意見だが、苦手ならブロックすればいいし、流れてきても飛ばせばいいのだ。SNSは多くの情報が流れてくるが、読まない権利も当然あるのだから。

 とにもかくにも、謝罪を出した“科捜研の女(をみる女)”がどうなるのかファンは注目していたのだが、5月29日にあらためて継続を表明するツイートをした。こちらの投稿には以前と同じく賛否の声が集まっていたが、今日の放送ではどのようなツイートをするのか? ドラマと合わせて、注目したい。

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