長谷川博己
長谷川博己

 俳優の長谷川博己(42)が戦国武将の明智光秀役を演じる2020年度のNHK大河ドラマ麒麟がくる』の追加キャストが、6月17日に発表された。

 3月8日には、光秀の妻で正室の煕子(ひろこ)に木村文乃(31)、織田信長染谷将太(26)、光秀が美濃で出会う三河出身の農民の菊丸をナインティナインの岡村隆史(48)が演じることなどが発表されていた。

 今回、語りを市川海老蔵(41)が務めることが明らかになり、「魅力的な作品作りの一助となるよう、精一杯務めさせていただきます」と意気込みを語った。

 また、その他のキャストでは、今川義元を片岡愛之助(47)、織田信長の生母で土田御前を檀れい(47)、のちに豊臣秀吉となる藤吉郎を佐々木蔵之介(51)が演じることになるという。

「発表直後に“佐々木蔵之介”がトレンドワードになるなど、“佐々木秀吉”は大いに話題になりましたね。これまで、日本史上最大級の裏切り者とされてきた明智光秀がどう描かれるか、今から楽しみですよね。ただ、それ以上に今回の大河ドラマは、題材やタイトル、キャストなど、何もかも発表が早いのも気になるところです」(テレビ誌編集者)

 今年の『いだてん ~東京オリムピック噺~』は、2020年に東京五輪を控えているから別として、17年の『おんな城主 直虎』は15年8月に制作発表、16年5月にキャスト発表、16年の『真田丸』は14年5月に制作発表、15年7月にキャスト発表がされている。

「昨年の『西郷どん』は16年9月に制作発表、17年3月末に第一弾キャストが発表、第二弾キャスト発表は6月末。『麒麟がくる』は、18年4月に制作と主役を長谷川が務めることが発表されました。さらに第一弾キャストが前年の3月、第二弾キャストが前年の6月に発表されるのは、ここ最近では一番早い発表です。これは今放送中の『いだてん』の視聴率が悪いからだと考えられます」(前出のテレビ誌編集者)

 6月9日放送の『いだてん』は、平均視聴率6.7%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大河ドラマ史上ワーストを記録。6月16日の放送は6.9%と微増したが、一桁台が続いている。

「『いだてん』の不振で大河ドラマ離れが進んでいます。離れていった大河ファンを取り戻すため、来年の『麒麟がくる』の情報を早め早めに出して、大河ドラマ自体への興味を引こうとしているのではないでしょうか。NHKとしては“『いだてん』もちょっと見てみるか”と思わせたい。脚本は宮藤官九郎ですから、内容自体は面白いですからね」(前同)

『麒麟がくる』の情報解禁の早さは『いだてん』のテコ入れでもあった?

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