年を重ねるごとに、時間は早く過ぎていくといいますが……今年も、アッという間に半分が終わってしまいました。振り返ると、フェブラリーSの勝利やフランスのオークスにあたるディアヌ賞への初挑戦。ディアドラでのロイヤルアスコット参戦など、両手でも足りないほど、いろんなことがありましたが、終わってしまえば光陰矢のごとしです。

 JRAの発表によると、今年の上半期は売り上げ、入場人員ともに、わずかながら前年比アップとのこと。競馬サークルの一員としては、ホッと一息といったところです。個人的には、アイスストームで勝った土曜メインの垂水Sを含めて、ここまでJRAでの勝ち星は54勝。騎手リーディングも、首位を独走する川田将雅、C・ルメール、戸崎圭太に続き4位です。

――年間100勝が見えてきた!? いえいえ。単純に倍にすればクリアできますが、それは机上の空論というやつで。競馬に限らず、どんな世界でも、現実というのはそれほど甘いものではありません。後半だけで100勝することだってあれば、長い長いトンネルからなかなか抜け出せずに、あがき、もがき続けることだってあります。あまり、想像したくないことですが……。今年前半が良かったという人は、それが少しでも長く続くように。最悪だったという人は、気持ちをゼロに戻して、今日からまた頑張りましょう。

 本格的な夏競馬に突入した今週末、僕が参戦するのは中京競馬場。日曜のメインレースは、ダート1400メートルで行われるG3プロキオンSです。

 このレースが創設されたのは1996年。第1回の優勝馬はナムラコクオー。僕が、このレースに名前を刻んだのは翌97年で、パートナーはアメリカのクラシック二冠馬、サンダーガルチの半弟バトルラインでした。2度目は00年。パートナーは、重賞5勝のゴールドティアラ。僕にとっては忘れることのできない一頭です。3度目が、09年のランザローテ。この勝利は、彼にとって初めての重賞制覇で、同時に、アグネスタキオン産駒初のダート重賞馬の勝ち馬でもありました。そして4度目が昨年、マテラスカイとともに挙げた勝利です。

――ポイントはスタート。全神経を集中させたスタートがうまく決まったところで、「これで、勝ち負けになる」という自信がありました。結果は、2着に4馬身もの差をつける驚異的なタイムでのレコード勝ち。時計が出やすい馬場だったとはいえ、胸を張れる勝利でした。

 5度目の制覇を狙う今年、僕のパートナーを務めてくれるのは、このマテラスカイです。前走、今年3月にドバイで行われたG1ゴールデンシャヒーンで、日本調教馬として史上最先着となる2着となった実力馬。今年もスタートにすべてをかけて連覇に挑みます。

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