山田涼介(Hey!Say!JUMP)
山田涼介(Hey!Say!JUMP)

 回を追うごとに破壊力がアップしている、Hey! Say! JUMPの山田涼介(26)主演のドラマ『セミオトコ』(テレビ朝日系)。物語は、山田涼介が演じるセミが7日間だけ人間になり、セミオとしてうつせみ荘に住む大川由香(木南晴夏/34)を幸せにするため奮闘するというファンタジーだ。

 いや、まいった。こんな美しい生き物が世の中にいたのかと思うほど『セミオトコ』の山田は、キラキラに輝いている。このドラマを見るまでは「どんな役も器用にこなす人」というイメージだったが、いまや座って見ることができるのは開始直後数分のみ。セミオを演じる山田涼介のピュアにもほどがある笑顔に胸が苦しくなり、床をゴロゴロとのたうち回って体が痛むほどである。ひとつひとつの仕草と笑顔が愛しくて愛しくて震える!

「この世界はなんて素晴らしいんだ!」と生きることを楽しみ、由香を幸せにする王子っぷりの尊いことよ……。8月23日放送の第5話では、由香の頬についたメープルシロップをチューで取る、という胸キュンにもほどがあるキスシーンに時間が止まった。

 しかも7日間だけしか生きられないセミ、という“はかなさ”までしっかりと感じるので、本当に切ない。この美しすぎて消えちゃいそう感は1999年のドラマ『魔女の条件』(TBS)での、滝沢秀明氏(37)の衝撃に匹敵する。美しい人の旬を最高のストーリーで見させていただいている贅沢さと、胸が痛くなるほどのみずみずしい感性の炸裂。しかも『セミオトコ』の世界は誰もが優しい。毎回、涙腺を刺激する仕掛けがいっぱいなのである。

 第5話では、うつせみ荘の人々が過去や、心に抱える寂しさを語り出す展開。それを聞くセミオ自身も短い命を悟り、涙を流すのだった。そしてついに8月30日放送の第6話では、セミオが「うつせみ荘」の住人たちに自分はセミであることを打ち明ける。

 セミオに残された時間はあと2日。セミオは本当にいなくなってしまうのか。そして、由香をはじめ、うつせみ荘の人たちはそれをどう受け止めるのか。今クール一番泣けるドラマかもと予想はしていたものの、ここまでとは。最終回が楽しみだが、同時にツラい。

『セミオトコ』を見るようになってから、リアルにセミの見方まで変わったという人も多いのではないだろうか。かくいう筆者もこの間、マンションの共有スペースに転がっていたセミの死骸を見て、本気で泣きそうになった。そんな自分に驚いている。名作・名演は、人の感じ方を驚くほど変える力があると実感した。

 さあ、今夜も思いきり泣くか! ただ、予告にはセミオの死を感じ取った由香が、涙ながらに「セミオくんのいない世界になんて、私いたくない」と言う、気になるシーンがあったのだが、それってまさか……。最後まで優しい物語であってほしい。うつせみ荘に幸せな時間が続きますように!(田中稲)

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