清原果耶
清原果耶

 生田斗真(35)主演のドラマ『俺の話は長い』(日本テレビ系)の初回が10月12日に放送され、主人公の姪を演じる女優の清原果耶(17)の演技に、視聴者から「役の振り幅広すぎ」など高評価が相次いだ。

 このドラマは大学中退後、コーヒーにハマって起業したものの失敗し、6年前から無職のニートで、屁理屈だけは誰にも負けないという、31歳のダメ男・岸辺満(生田斗真)が主人公。その満に翻弄されながら、家族が絆を深めていくコメディホームドラマで、30分の2本立てという変則的な構成になっている。

 清原は13歳でNHKの朝ドラ『あさが来た』で女優デビュー後、映画『3月のライオン』『ちはやふる-結び-』、ドラマ『宇宙を駆けるよだか』(Netflix)、『透明なゆりかご』(NHK)などの話題作に出演し、透明感あふれる演技が注目されている若手女優。9月末に最終回を迎えたNHKの朝ドラ『なつぞら』ではヒロインと生き別れになった妹・千遥という陰のある役で、10代の少女から30代のバツイチ子持ちの母親役まで演じ、見事な“老けっぷり”は主役の広瀬すず(21)を上回る評価を得ていた。

 そして、『俺の話は長い』で清原が演じるのは、受験を控えているにもかかわらず不登校になっている私立中学3年生の秋葉春海。母親の綾子(小池栄子/38)の再婚相手の光司(安田顕/45)が、綾子の言いなりになっているため、忌み嫌っているという役柄だ。

 初回の清原の見せ場は家族とすき焼き鍋を囲むシーンで、満が霜降りの高級牛肉を前にして、すき焼きを肉料理として完全否定。あれこれと屁理屈を並べていると、春海は「すき焼きを肉料理と分類している時点で浅いんだよね」とバッサリ。続けて、春海が「すき焼きは肉がメインに見えて、実は裏方だから。肉のうまみを吸った豆腐とシラタキを味わう鍋料理だから」と持論を展開すると、満は返す言葉がなく「ただの屁理屈だね」と負け惜しみ。綾子に「オマエが言うなよ」とツッコまれてしまう。

 このシーンを見た視聴者は、ツイッター上で「果耶ちゃんの中学生っぽい演技がツボです。食卓のシーン、屁理屈を正論で黙らせる展開が良かった」「主人公はちょっとイラッとくるけど、姪っこがハッキリ言ってくれて、イヤな気持ちになりきらずに見られて良い」と大ウケ。

 さらに、『なつぞら』の感情を抑えたような演技と反対の、我の強そうな中学生を演じる清原に、「清原果耶が中学生役なんだ!『なつぞら』のバツイチ子持ちからのギャップスゴイ!」「つい最近まで朝ドラで一児の母やってたのに、今度は受験生やってるって役の振り幅広すぎ」などと、演技の幅の広さを称賛する声が寄せられていた。

 しかし内容に関しては「いまどき珍しい直球のホームドラマ。ちゃぶ台囲んでえんえん続くセリフ劇を飽きさせないのはすごい」など肯定的な声もある一方、「生田斗真はかっこよかったけど、ニートって存在とか自分勝手な口答えが無理すぎて10分ぐらいで我慢の限界がきた」などと、主人公の言動が不愉快で見ていられないという声もあった。

 そのせいか、初回の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は8.4%と2桁に届かず、期待はずれの結果になってしまった。次回は春海が学校に再び通い出し、不登校の原因が同級生の高平陸(水沢林太郎/16)だったことが判明するようで、複雑な年頃をリアルに演じる清原に期待したい。

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