10月27(日)深夜にテレビ東京系列で放送された欅坂46の冠バラエティ番組『欅って、書けない?』で、1期生の尾関梨香が大活躍をした。
この日の企画は、「ハロウィンコスプレ妄想ドラマGP」。過去に放送された「理想の告白シミュレーション」シリーズの最新版でもある、メンバーがコスプレ要素をとり入れた妄想恋愛ドラマを主演・監督・脚本するという個々の妄想力が発揮された回だったのだが、そんななかで特に番組を盛り上げていたのが尾関だった。
尾関はまず、2期生の松田里奈が考えた妄想ドラマ「恋のトライアングル」に松田の相手役として登場。『名探偵コナン』の江戸川コナンを思わせる格好で登場し、『けやかけ』初期に反響を呼んだ「長澤まさみの笑い方」のモノマネを所々で挟むという、これだけでも十分印象に残る活躍をしていたのだが、尾関が本領を発揮したのはここからだった。
番組終盤にMCの澤部佑から、映像化しなかったボツアンケートとして尾関の妄想ドラマ「小籠包 愛の火傷事件簿」の内容が発表されると、同じくMCの土田晃之から「(相手役の)澤部さんもいるし、やってみたら?」と澤部に無茶ブリが飛ぶ。
すると他のメンバーからも「見た~い!」との声が上がり、尾関は澤部や2期生の森田ひかる、藤吉夏鈴を巻き込んで、即興ドラマをスタジオで披露できることになったのだ。
そして尾関・澤部は中華まんの被り物を被って台本通りに役を演じてみるのだが、その内容があまりにも飛びすぎていたため、タイトル通り(バラエティ的な意味で)大火傷をしてしまう。オチのない台本にどうしようもなくなった澤部は「どうすればいいんだよ!」と感情を爆発させ、結果スタジオは爆笑の渦に包まれたのだった。
重要なのは、尾関がどれくらい計算をしてこのアンケートを作成したかということだ。尾関は「帰ってきた!思い出クイズ 忘れてたらショック!」(2019年6月放送)の回で澤部との怪しい関係をにおわせるキャラを開拓して以来、番組で活躍する機会がより増えてきている。
もし今回、尾関がこのような流れになることを計算してアンケートを書いていたとしたら、その作戦は見事だし、彼女はここに来てバラドルとして活躍するための戦略を考えるようになってきている、ということが言えるだろう。
(文・鎌形剛)