11月24日(日)深夜にテレビ東京系列で放送された欅坂46の冠バラエティ番組『欅って、書けない?』で、1期生の守屋茜が「坂道」に勝利した。
この日の企画は、「2期生が失敗したら1期生がプールに飛び込んだ!」の後半。2期生が時間と共に角度が上がっていく巨大な坂道から先輩を救うためにさまざまなゲームに挑戦するという、欅坂46のオリジナル曲『10月のプールに飛び込んだ』のタイトルに掛けたバラエティ感の強い企画だ。
今回の放送では1期生の渡辺梨加、上村莉菜、渡邉理佐、土生瑞穂、そして守屋を救うために2期生が5つのゲームにチャレンジ。プールに飛び込まずに済んだのは守屋だけだったのだが、注目すべきは彼女がなぜ落下を回避できたかという点だ。
守屋の出番は1期生のなかで最後だった。そのため守屋は出番を待っている間、坂道から落ちないための作戦をずっと考えていたそうで、始まるから「いや、絶対耐えますけど。負けたくないです」と坂道に対して闘争心を燃やしていた。
守屋の作戦とは、裸足になって足を滑りにくくすることで、2期生がゲームにクリアするまで自力で耐え続けるというものだった。このとき2期生が挑戦したのは「卓球マト当て」で、それに成功したとき坂道の角度は約40度まで上がっていたのだが、守屋は他の1期生が落ちていたその角度を余裕の表情で耐えていた。
さらに、急遽守屋がどれくらいの角度までなら耐えられるかを試すことになり、さらに坂道の角度を上げてみることに。最終的に守屋がいる坂道の最上部はスタジオの照明に手が届くくらいの位置まで上がったのだが、守屋はそれでも持ち前の根性で耐えきり、見事プールに落ちることなく出番を終えたのだった。
通常、バラエティ番組としての流れであれば、ゲームが成功したかどうかに関わらず最後は落ちて終わらせるものだが、守屋の場合はそれをしなかったにも関わらず、彼女に「ガチ感」があり過ぎたためにそれが番組を面白くすることに繋がっていた。この守屋ならではの面白さは、『けやかけ』で負けず嫌いキャラを数年間かけて定着させてきた彼女だからこそ生み出せたものなのだろう。
(文・鎌形剛)