「箱根駅伝完全ガイド」青山学院大、原晋監督の秘策は!?の画像
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 正月休みの風物詩と言えば、やっぱり箱根駅伝。2020年も年明け1月2日・3日に開催される。今大会には、前回覇者の東海大をはじめ21チームが参加。やはり気になるのは、優勝の行方だが……。

「今回は例年になく、楽しみな駅伝になりそうです」 こう語るのは、前・日清食品グループ陸上競技部監督の森田修一氏だ。「今大会は、どの大学にも飛び抜けた選手がいない。だからその分、各校が“総合力”でぶつかり合う、ガチガチ勝負になりそうなんです」(前同)

 思い起こせば前回大会、5連覇を狙った絶対王者・青山学院大が2位に終わるという“波乱”が起きている。「結局、前年5位の東海大が初優勝を飾りました。以降、大学駅伝界は、どこが勝ってもおかしくないし、強豪校も一歩間違えばシード落ちする。そんな“戦国時代”へ突入したといわれています」(陸上関係者)

 ここまで実力が伯仲するようになった理由、それは“大学のブランド化”だという。「箱根常連校には、学生の寮設備はもちろん、全天候型トラックが備わっています。学生は箱根出場が目的で入学してきますし、大会では100名近い部員から、レギュラー10人が選ばれる。上位校は層が厚いわけですよ」(前出の森田氏)

 そんな中でも、優勝候補筆頭に挙げられるのは、やはり前回優勝の東海大だ。「東海大は、選手層の厚さで安定していますね」と森田氏も言うように、同校の現4年生は、入学前から“黄金世代”と呼ばれてきた逸材ぞろい。「11月に行われた全日本大学駅伝では、4年生の鬼塚翔太や郡司陽大ら主力が不出場ながら優勝。両角速監督が“令和の常勝軍団が目標”と口にするだけの充実ぶりを感じます」(スポーツ紙記者)

 だが、雪辱を誓う青山学院大も負けてはいない。「壮行会に出席した原晋監督は、“戦国駅伝の中で戦術駅伝だと思っている”と発言。戦力差がないのなら、勝負は作戦次第。策士としての血が騒ぐんでしょう」(前同)

 その2校に続くのは、東洋大、駒澤大だ。「東洋大には、3月の日本学生ハーフマラソンで優勝した相澤晃(4年)がいますし、そこで2位に入ったのは駒澤大の中村大聖(4年)。こういった選手がいるから、シード校は層が厚いんです」(前出の関係者)

 さて、群雄割拠の今大会で、下剋上を狙う注目校を挙げるなら、予選会トップ通過の東京国際大だろう。「陸上部創設9年目、箱根出場は4回目という新興勢力。中大コーチ時代に箱根優勝経験のある大志田秀次監督が率いています。前回は15位に終わりましたが、予選会では常連の日体大、早稲田、明治を抑えてのトップですからね。シード権獲得も十分にありえますよ」(前出の記者)

 最後に、箱根駅伝の出場経験もある森田氏に、優勝するためのカギを聞いた。「大事なことは各チーム10人の選手が、自己ベストに近い走りをして、“失敗”しないことですね」

 大正時代から続く大会も今回で96回目。令和初の王者は、はたして――。