固め打ちを狙って、土曜は中山、日曜は京都競馬に参戦した1月最終週の競馬は、13戦して1着1回、2着1回、3着がなんと、5回。ワンパンチが足りない競馬が続き、やや消化不良の2日間になってしまいました。とはいえ、3着はいずれも、明日につながる競馬ばかりで、次が楽しみです。

 中でも、京都10レース、若駒Sのラインベックは、ボコボコした馬場を気にしたのか、3角から手応えがなくなりましたが、乗った感じは悪くありませんでした。父ディープインパクト、母アパパネという超良血馬の素質が開花すれば、いずれ大きなところでも勝てるはずです。

 今年初の重賞勝利を目指したG2東海Sのインティは3着に終わりましたが、こちらは、さらに手応えを感じることができるいいレース内容でした。前半、中団に控えて、直線で勝負――こんな競馬ができたらいいなとイメージしていた通りにレースができたことは収穫です。これで勝っていれば、文句なしの“100点競馬”でしたが、最大の目標であるG1フェブラリーSの連覇に向けて、まずまずのスタートを切ることができ、ホッと一息というところです。

 2日間で唯一の白星となった中山9レース、呉竹賞のセランは、これで4戦して2勝。1つ目の白星が札幌、2つ目が中山と、いずれも右回りコースですが、走り方を見ていると、もしかしたら、左回りのほうがいいのかもしれないという新しい発見もありました。馬の能力、競馬センスを考えると、まだまだ強くなりそうで、楽しみが広がります。

 今年は、楽しみな3歳馬が多く、早く週末が来ないかなと、ワクワクする毎日が続いています。今週は、その中でも、すごく楽しみにしていた一頭、1戦1勝馬のギベルティとともに、2月9日、京都競馬のメインレース、G3きさらぎ賞に挑みます。

 レース前に、小島茂之先生から、「素直で前向きな馬」と聞いていましたが、会ってビックリ。524キロもある超大型馬で、物見も激しい。「これはやばいかも」と一瞬、いやな予感が頭をよぎりました。ところがです。ゲートの出も早いし、ゲートを出てからも早くて、先生の言葉通り、とにかく前向き。飛びが大きく、すごくいい走りをするので、無理に引っ張り込まず、リズム重視で走らせることに専念しました。コーナーでは、なかなか手前が変わらず、冷や汗をかいたファンの方がいたかもしれません。でも、結果は完勝。身のこなしにも柔らかさがあり、着差(2馬身)以上に、高い素質を感じました。

 このきさらぎ賞をステップに、日本ダービーを制したスペシャルウィークのように――。そう思っているのは、僕だけじゃないですよね。

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