2大都市圏「高速道路開通」渋滞回避の新ルートの画像
写真はイメージです

「ドライバーに朗報です! この3月、首都高と阪神高速で、それぞれ新規に開通区間があるんですが、それによって車の流れが列島レベルで変わりそうです」と力説するのは、交通ジャーナリストの村松虎太郎氏だ。

 まず、3月22日午後4時に開通するのは、横浜市内を走る横浜北西線の、横浜青葉ICと横浜港北ICを結ぶ7.1キロの区間。たった7キロの道路で首都圏の流れが変わるとは大げさに感じるが、村松氏によれば、二大改善点があるという。「一つめは、東京都心・横浜青葉IC間におけるWネットワーク化です。現在、東名高速を使って名古屋方面から東京に抜けようとすると、横浜青葉ICから渋谷の大橋JCTを通って首都高渋谷線に向かうしかありませんでした。しかし、北西線の開通によって横羽線経由で東京に行くことも可能になるんです。もちろん、下りも同様です」(村松氏=以下同)

 ドライバーには選択肢が増えるというわけだ。「これまでも保土ヶ谷バイパスを使って横羽線と東名高速を使うルートがありましたが、やはり高速だけを使ったほうが運転しやすくて速いですし、何より、保土ヶ谷バイパスが渋滞しがちでしたからね。東京都心と東海道方面の往来が、とても便利になります」

 二つめが、東名から横浜駅周辺や横浜港へのアクセスの改善だ。「これまで横浜町田ICから横浜港までは40〜60分かかっていましたが、横浜北西線を使ったルートだと、横浜青葉ICから20分で到達可能。同様に、羽田空港もかなりの短縮が見込まれるため、運輸業者にはかなりの負担軽減になります」

 確かに、首都圏の車の流れを変えそうだ。

 一方、3月29日に開通するのは、阪神高速・大和川線の鉄砲IC〜三宅西IC間の7・7キロだ。「実は、新規開通区間のおよそ8割が地下トンネル。1995年に都市計画が決定してから、実に25年をかけての悲願なんです」

 大阪港や堺港から松原JCTまでの移動時間を大幅に短縮できるため、これらの港を利用するトラックドライバーにとっては吉報だが、さらに、奈良方面および神戸方面からの移動が実にスムーズになる。「たとえば高速で奈良から神戸へ移動する際、これまでは阪神高速で大阪中心部に入らざるをえず、渋滞にハマってしまう人も多かったことでしょう。しかし、大和川線が開通すれば大阪湾沿岸部を通って神戸方面に行けるので、非常にメリットが大きいと言えます」

 さらには、「神戸からは、播但連絡道から山陽道にアクセスでき、岡山や広島まで、そのまま行けるし、明石海峡大橋を使って四国との移動にもメリットが。関西どころか、日本の交通の流れを変えると言えます!」

 これからの季節、ドライブに出かけてみては?

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