安倍晋三首相
安倍晋三首相

 新型コロナウイスで大混乱する永田町。そんな中、3月18日に山尾志桜里衆院議員が、立憲民主党に離党届を提出した。この“造反”のきっかけは、それに先立つ13日に可決された、新型コロナウイルス対策の改定特別措置法。これに含まれる「緊急事態宣言」を巡り、同党の枝野幸男代表を、“どうせ覆らないというのだったら、野党の意味はない”と痛烈に批判したのだ。「野党は首相の権限行使に対し、“国会による事前承認”の文言を付帯決議に明記するよう求めていました。しかし、少数である野党が、“承認しない”と反対しても覆す力はない。それなら、事前承認ではなく“事前報告”という文言でも事実上同じと、枝野代表は妥協して賛成に回ることにしたんです」(全国紙政治部記者)

 実は、この決断こそ、民主主義の根幹を揺るがしかねないという。「緊急事態宣言は、安倍首相の暴走を許しかねないというのが山尾議員の主張です。たとえば、政府が民放テレビ局の報道内容に介入し、変更や差し替えを指示することも可能に。また、緊急事態に相当する期間は2年が上限ですが、その後も延長可能。独裁状態が続く可能性もあるんです」(前同)

 そんな危機的状況にもかかわらず、ハナから戦いを放棄した野党。それに対し、ビシッと物申したのが山尾議員なのだ。「自民党の選対周辺からも、敵ながら“うちにも、ああいう子がいれば……”と羨望の声があがっていますよ。かつては“保育園落ちた日本死ね”という匿名ブログを国会で取り上げ、流行語大賞にまでなるなど、ここぞというときの立ち回りがうまい。舌鋒の鋭さは、まさに“令和の田中真紀子”でしょう」(与党関係者)

 政治資金問題や不倫騒動も乗り越え、今もなお政界で気を吐く山尾議員。「“日本初の女性総理になれる”なんて声も上がっています。小池百合子都知事は国政進出で大コケ、安倍首相からは覚えのめでたい稲田朋美議員も、自衛隊日報問題でミソをつけた。女性総理候補が軒並みコケている中、大番狂わせもありえます」(野党議員)

 そのためには政権を取ることが必須だが、「山尾議員は以前から、“政界進出を狙うジャーナリストを集めてほしい”と知人記者に漏らしているそうで、現政権に尻尾を振る立憲民主党を見限った今、新党を立ち上げるという話も浮上しています。19年の参院選で山本太郎氏が率いる、れいわ新選組が大躍進したように、やり方次第では、山尾議員が総理になる日も来るのでは」(前同)

 永田町に大穴が出るか!?

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