佐々木朗希だけじゃない!  2020年「覚醒!」怪物ニュースターの画像
写真はイメージです

 4月24日の開幕を目指していたプロ野球。だが、4月3日の12球団代表者会議で、5月中旬以降の開幕を模索する形となった。日本中が、この厄介な新型コロナウイルスに振り回されているが、開幕1軍入りを目指す若武者たちは、黙々と己の体と技術を磨いている。

 特に、目覚ましいのがロッテの佐々木朗希(18)だ。「3月24日のフリー打撃練習で登板した佐々木は最速157キロの直球を連発。自身最速の163キロを超える日も目前でしょう。高卒ルーキーだけに開幕直後の4月の1軍入りは難しいと見られていましたが、5月中旬以降までずれ込むとなると、開幕投手なんてこともありえますよ」(スポーツ紙記者)

 野球評論家の関本四十四氏も太鼓判を押す。「本人にとっては、開幕が遅れたのはラッキー。プロの水に慣れる時間ができたと思います」

 一方、昨年の甲子園を沸かせたヤクルトの奥川恭伸(18)はどうか。感染防止のため、4月1日現在、自宅待機となっているが、「3月に開幕していたら、2軍で数試合投げてから1軍入りという想定でしたが、それが後ろ倒しで、いきなり1軍に出てくるかも。完成度でいえば、佐々木以上と言われているだけに期待できますね」(前同)

 2018年夏の甲子園で金足農旋風を巻き起こした2年目の吉田輝星(19)は?「花粉症の悪化で一時、練習から離れていましたが、その後、2軍に合流。地道な調整を続けているようです」(スポーツ紙記者)

 昨季は、高校時代に通用した球が打たれて消沈していたという。専門誌『野球太郎』の持木秀仁編集長が解説する。「日本ハムには、先発投手が短いイニングを投げるショートスタートがあるので、試してみたいところ。成功したら、知名度とともに話題になりますからね。球団の事情も相まって、投げられるなら即、使いたいはず」

 では、甲子園の決勝で、この吉田を粉砕した中日の根尾昂(19)はどうだろう。「新人だった昨季は、ショートとして1軍入りを狙いましたが、2年目の今季は、キャンプからショート、セカンド、センターとポジションを目まぐるしく変えて出場機会を狙っています。ショートには守備率リーグトップの京田陽太がいるので、ショートではレギュラーは難しい」(番記者)

 根尾の場合、問題はバッティングだと、前出の関本氏はこうアドバイスする。「高校時代は投げても、打っても、守備でも大活躍しましたが、彼は今、プロの壁にぶつかっています。速い球には速いスイングをすればいいとの考えなのか、それが三振につながっています。小粒の選手に終わらぬよう、自信を持って、じっくり取り組んでほしいですね」

 プロのバッティングを身につけるまでには、少し時間がかかるかもしれない。さらに一人、期待がかかるのは、阪神の近本光司(25)だ。昨季はシーズン159本安打を放ち、長嶋茂雄が持つセ・リーグ新人安打記録を61年振りに更新。さらに盗塁王と天下無双の活躍だった。関本氏は期待を込めて、こう言う。「2年目になると、相手投手も研究してきますから、首位打者を期待されても、普通は無理。昨年程度、いや、少し下くらいの成績で合格です。それ以上の結果を出したら化け物ですよ」とはいうものの、そうした化け物級の活躍を期待したいのがファンの本音。可能性と伸びしろは圧倒的な世代だけに、覚醒して“化ける”姿が見たい‼

あわせて読む:
・長嶋茂雄と王貞治…愛と憎しみのライバル秘話
・巨人・坂本勇人、阪神・福留孝介…プロ野球「大記録」に挑む選手たち
・SMAP、東京五輪1年延期で再復活が濃厚!架け橋はNEW中居!?