朝乃山「令和の貴乃花になる!」の画像
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「大関の名に恥じぬよう、相撲を愛し、力士として正義をまっとうし、一生懸命努力します」

 “大関取り”がかかった大相撲春場所で11勝を挙げ、3月25日、大関昇進を決めた朝乃山(26)。晴れ晴れとした表情で、伝達を告げる使者に口上を述べた。

 近大を卒業した16年春、初土俵を踏んだ朝乃山。恵まれた体格と右四つからの攻めで、期待を集めていた。「しかし、彼は幕内中位で伸び悩む時期が長かった。年秋場所で平幕優勝した際には、ついに、その大物ぶりを発揮した、と話題になりました」(角界関係者)

 続く九州場所は小結で11勝、今年初場所では10勝と順調に勝ち星を積み重ねてきた。しかし、土俵の外では、こんな悲劇も襲った。「近大で指導を受けた伊東勝人監督が初場所中に、55歳で急逝したんです。朝乃山は“いつも励ましてくれた伊東監督のために、頑張らないと!”と決意を語っていましたね」(前同)

 恩師への思いを胸に挑んだ春場所での大関取り。“大関当確”の基準は3場所合計33勝以上で、春場所で12勝が必要だった。「新型コロナウイルスの影響で無観客となった春場所は、ふだんとは違う緊張感がありましたね。朝乃山は惜しくも11勝で、当確ラインには届きませんでした」(スポーツ紙記者)

 ところが、場所後の緊急理事会で大関昇進が決定。「これは朝乃山に対する“期待値の高さ”の表れでしょうね。また、相撲協会が世間に明るい話題を提供したかったことも、あったでしょう」(専門誌記者)

 ファンが待ち望んだ日本人大関・朝乃山の誕生。これを受けてエールを送ったのが、横綱の白鵬だった。「こういう場所(無観客開催)で朝乃山が大関昇進を決めたことは、何かの運命。私の後継者となって、相撲界を引っ張る存在になるんじゃないかな? 右四つの型があるから、大関として長く務められると思う」

 しかし、大相撲ファンの思いは少し違うようだ。「朝青龍がいた頃は、白鵬の相撲への真摯な姿がファンの心をつかんでいた。しかし、最近の白鵬は“かち上げ”など横綱としての資質が問われ、苦言を呈されることも多い」(前出のスポーツ紙記者)

 また、優勝回数44はすごいが、休場の多い白鵬。「ファンの間では、朝乃山には、白鵬の後継者ではなく、“令和の貴乃花になってほしい”との声も多い。かつて貴花田(後の貴乃花)は大横綱・千代の富士を破り、世代交代を果たした。朝乃山には、白鵬を負かして引導を渡してほしい。そして日本人横綱に、ということですよ」(前同)

 その朝乃山も、「さらにもう一つ(上の)番付があるので、それを目指して頑張ります」と、綱取りを見据える発言をしている。朝乃山が角界を背負って立つ日も近い⁉

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