志村けん
志村けん

 4月23日の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、3月29日に亡くなった志村けんさんの追悼企画として、志村さんの過去の名場面集が放送された。その中で27年前の11月11日放送回で、加藤茶(77)がおなじみのハゲカツラ姿で出演し、志村との関係をダウンタウンの2人に赤裸々に語った様子も紹介された。もともと志村は、ドリフターズ(以下、ドリフ)の故いかりや長介さん、加藤の弟子のような立場だったが、3年後に加藤の推薦で正式にドリフのメンバーになった。弟子から対等なメンバーの立場になった当時の志村について、ダウンタウンの松本人志(56)が尋ねると、加藤は「ふだん、あいつはおとなしいやつなんだよね」「すごくまじめなやつで、とっても人を立てると言うんですかね。礼儀正しいやつですよ」と語った。

 松本は「それまで、加藤さん一人で笑いを取る役を全部取ってたわけですよね。それで、志村さんがガーっと出てきたときの加藤さんの立場というか、精神的な部分はどうなんですかね」と質問。加藤は「やっぱり複雑だったよね」と答え、「あれ? こいつには負けちゃうのかな?」と当時は悩んだこともあったと告白。一方で、「でも、ドリフターズ全体のためにはなっている」「すごく活性化される」と気持ちを切り替えていったという。これを聞いた松本も「お笑いの難しいところなんですよね。チームプレイであって個人プレーですからね」と納得していた。

 これに視聴者は「加藤さんあっての志村さんの大成だったと思う。きっとお互いがなくては今はなかったと思う」「加藤茶が語る志村けんが一気に出てきた時期の葛藤、実に深い感動がある」「志村さんの笑いに嫉妬しなかった加藤さんの人間性はすごいと思った」「カトちゃんケンちゃんは偉大です。2人とも天才でその2人に信頼関係があったんだから最強」「志村けんと加藤茶の懐の深さが尊敬できる」「志村さんは人の悪口で笑いを取るなんてマネは絶対にしなかった人。カトちゃんとも素晴らしい関係」「この放送を見てて笑って、泣いて、また笑った」など、感動コメントが相次いだ。

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