ボートレーサー養成所の訓練生の一日は、朝6時の起床から始まり夜10時の消灯時間まで、徹底的に管理されています。時間厳守はもちろんのこと、健康面、食事、身だしなみに至るまで教官に厳しくチェックされます。
中でも整理整頓は生活の基本。朝起きたらまずは布団を畳むのですが、ただ畳むだけではダメ。折り目が寸分たがわぬように畳まねばなりません。もし、1センチでも折り目がずれていようものなら、教官に呼び出されて「やり直し」をさせられることもあります。
また、同じく「訓練生あるある」でいえば、「下駄箱の話」も有名です。下駄箱の中の靴がきちんとカカトを揃えて置かれていないと、これまた教官に呼び出されて厳しく指導されます。
もちろん、整理整頓は個人の所有物に限ったことではありません。訓練生全員で使う共有物にもそれは求められます。それゆえ、所内はどこもかしこも整然としており、備品が乱れている場所など一か所もありません。つまり、この漫画で描かれていることも、大袈裟な話ではなく「本当」のことなのです。
ボートレーサーはネジが1本紛失しただけでも重大な事故につながる恐れのあるスポーツ。整理整頓は自分を守るため、またプロのレーサーになるための大事な素養でもあるのです。
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