2017年のセレクトセールで、大きな話題となったアドマイヤビルゴの3歳秋シーズンが、スタートしました。父・ディープインパクト 母・イルーシヴウェーヴ 当歳セリで史上2番目となる6億2640万円(税込)で落札。クラシック戦線で主役の一角となるはずだった彼にとって、春シーズンは不本意な結果に終わってしまいました。

――ここからリスタート! 復活をかけた秋初戦は、古馬に交じっての3歳以上3勝クラスのムーンライトH。芝距離2200メートルのレースです。引き当てた枠は、8枠17番。奇数番号でゲートは先入れのはずでしたが、直前で大外18番枠のベイビーステップが除外となり、待たされることのない最後のゲート入りです。これがプラスに働いたのかどうかは、レース後、馬と語り合っていないので、分かりません(笑)。ただ、少なくともマイナスではなかったと思います。

 そろっとゲートを出て、馬の状態や気持ちを確認。前へ、中団待機、後方に控える……そのときの状況に合わせた競馬をするつもりでしたが、馬が行きたがるところを見せていたので、気分を損なわないよう、リズム重視で行こうと決めました。結果、レース前半は5番手を進み、最後の直線は、力強い脚で、前を走るライバルたちをきっちりと、捉えてくれました。公式の着差は1馬身1/4。でも、乗っていた感触としては、この数字以上で、ほぼ完勝と言っていいと思います。

 春当時と比べて馬体もたくましさを増し、ゴールした後も手応えはしっかりと残っていたので、伸びしろも、まだまだ、ありそうです。この後は、2000メートル前後の距離を使っていくとのことなので、本格化する来年春シーズンを楽しみにしていてください。

 もう一頭。このレースの前日、中山で行われた秋華賞トライアル・紫苑Sでコンビを組んだパラスアテナも、見どころのあるレースをしてくれました。2桁の10番人気。体調は上がってきてはいるものの、絶好調にはいま一つ……ということで、どれだけやれるか、楽しみと心配は半分半分というところでした。

 フタを開けてみると、前半は流れに乗ったスムーズな走りで、しまいもしぶとく伸びて、秋華賞の権利を獲得できる2着を確保。次は、もっと良くなってくれるはずです。

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