いま日本を代表する女性アイドルグループに目を向けてみると意外にも「選抜制度」というシステムをとるグループは減少傾向にある。AKB48の代名詞である選抜総選挙も2018年の開催から2年連続で行なわれておらず、今後も行なわれるかは分からない状況。そもそもアイドルにとって選抜制度って必要なのか? 様々な女性アイドルグループを例に出し、徹底的に考えてみよう。
モーニング娘。を中心とするハロープロジェクトは、ハロプロ研修生と言われる下部組織がある。そこからモーニング娘。や、新たに誕生するグループに入るなど、昇格のような仕組みはあるが選抜制度は取っていない。ももいろクローバーZを筆頭とするスターダスト系列のアイドルも選抜システムはない。NiziUやIZ*ONEなど韓国系アイドルグループは公開オーディションで勝ち残ったメンバーがデビューできるスタイル。言うならデビューしたメンバー=選抜メンバーと言っていいのかもしれない。
あらゆるパターンをミックスしたのがラストアイドルだ。7人の暫定メンバーという枠組みでスタートし、各ポジションを巡って1対1で個人バトル。最終的に残ったメンバーがラストアイドルとしてデビューという形式だったが、負けてしまったメンバーも別ユニットとしてデビュー。その後、2期生が加入し、51名で『ミュージックステーション』に登場。そこから選抜オーディションを行なうなど、まるでジェットコースターのような展開を見せている。
(EX大衆2021年2月号「アイドルにとって選抜とは何かを考える」ハロプロ、K-POP、ラストアイドル)取材・文●関根弘康
「アイドルにとって選抜とは何かを考える」
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